【箱根駅伝】前回V青学大がやや優位も…5区スタート時の秒差次第では他チームにも勝機か/展望

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2024年12月29日 21:24  日刊スポーツ

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左から青学大・太田、国学院大・平林、駒大・佐藤

第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(来年1月2、3日)の区間エントリーが29日に発表された。史上6校目の大学3大駅伝「3冠」に王手をかける国学院大、2年ぶり9度目の王座奪還に燃える駒澤大(駒大)、2年連続8度目の優勝を目指す青山学院大(青学大)の3強が優勝争いの軸。激戦必至の箱根路を展望する。


 ◇   ◇   ◇


国学院大、駒大、青学大の3強が優勝争いの中心となる。前回大会の優勝メンバー7人を擁する青学大がやや優位につける中、どのような位置で山登りの5区へタスキをつなぐかが鍵となりそうだ。


青学大はほぼ盤石なオーダーを組んだ。補員登録となった前回2区区間賞の黒田朝日(3年)、同3区区間賞の太田蒼生(4年)は、主要区間の2区と4区への投入が有力。5区には1年時に同区間3位、3年時に同2位の若林宏樹(4年)が控えており、往路で独走する可能性もある。


懸念点を挙げるとすれば、若林が過去の箱根路で競った展開を経験していないこと。1年時は2位と1分37秒差、3年時は2位と1分26秒差とともに大幅リードで出走を迎えており、精神的にも余裕があった。他校が勝機を見いだすには、混戦で5区へつなぐことがポイントとなる。


「3冠」に王手をかける国学院大は、復路で逆転するプランを描く。そのためにも2区のエース平林清澄(4年)、3区の山本歩夢(4年)で先頭争いに加わることが必須。山区間で実績のある選手こそいないが、先頭付近で5区へつなげば、青学大をはじめとした他校へ大きなプレッシャーを与えられる。


前回2位の駒大は、2区初出走が濃厚な篠原の走りがチームの命運を左右する。2区は13キロ以降で急勾配の権太坂、残り3キロで「戸塚の壁」と称される急坂が待ち構える。他校の2区経験者や留学生選手に惑わされず、いかに自分のペースを刻めるか。補員登録の佐藤圭汰(3年)が恥骨の故障からどの程度回復しているかが不透明なだけに、篠原で貯金を作れるかが肝要となる。


今大会は5区に好ランナーが集結する見込みだ。今季2大会連続4位の創価大は吉田響(4年)、前回過去最高となる3位の城西大は斎藤将也(3年)、早稲田大は前回5区区間6位の工藤慎作(2年)を起用予定でいずれも活躍が期待される。どのチームも好位置で5区へつなげば、勝機が見えてくるだろう。【藤塚大輔】


<テレビ放送>


◆往路(2日)


▼地上波 日テレ系(午前7時00分)解説・瀬古利彦、渡辺康幸


▼ラジオ 文化放送(午前7時30分)大志田秀次、柏原竜二


ラジオ日本(午前7時30分)只隈伸也、山本唯翔


NHK第1(午前7時40分)金哲彦、尾方剛


◆復路(3日)


▼地上波 日テレ系(午前7時00分)解説・大後栄治、渡辺康幸


▼ラジオ 文化放送(午前7時30分)大志田秀次、柏原竜二


ラジオ日本(午前7時30分)只隈伸也、志貴勇斗


NHK第1(午前7時40分)金哲彦、尾方剛


※放送時間は地域ごとに異なります

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