キャピタルA(旧エアアジアグループ)は12月23日、PN17(注意銘柄指定)の指定解除に向け、正常化計画案をマレーシア証券取引所に提出した。
新型コロナウイルスの感染拡大による渡航制限の影響で経営難に陥り、PN17の指定を受けていた。債務再編や減資、株式併合、事業計画の見直しなどを行っていた。新たな事業計画では、中距離路線に焦点を当て、効率的で実行可能なコスト構造とするほか、不採算路線の廃止などの合理化、主要市場で収益性の高い路線への注力などが盛り込まれた。新規路線などへの投資を延期し、機材や契約を見直し、人員整理や業務最適化も行った。今後、マレーシア証券取引所、株主、マレーシア高等裁判所による承認を経て、指定が解除される。
トニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は、「PN17脱却は長年の目標であり、この重要な一歩を踏み出せたことを非常に喜んでいる。この計画は、パンデミック中に発生した損失を解消し、当社の真の価値を反映することで、バランスシートを強化することを目的としている」とコメントした。
すでにエアアジアXが、2023年7月にPN17の解除を申請し、5四半期連続で利益を計上したことから指定を解除されている。
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