【高校バスケ】福岡大大濠3年ぶり4度目V 渡辺伶音「自分が世界に勝っていく」今後は大学進学

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2024年12月30日 05:16  日刊スポーツ

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福岡大大濠対鳥取城北 優勝を果たし涙を流す福岡大大濠・渡辺(撮影・横山健太)

<ウインターカップ2024全国高校バスケットボール選手権:福岡大大濠77−57鳥取城北>◇29日◇男子決勝◇東京体育館



福岡大大濠が、3大会ぶり4度目となる全国の頂点に立った。


ノーシードから勝ち上がってきた鳥取城北を77−57で下した。日本代表にも選ばれた渡辺伶音(れおん=3年)は、16得点14リバウンドのダブルダブル。1年間磨いてきた3点シュートも要所で決めるなど、進化した姿を大一番で見せ、前回大会準Vで終わった雪辱を果たした。


  ◇  ◇  ◇


試合終了を告げる勝利のブザーとともに、渡辺は目頭を押さえた。涙ぐむ仲間と、泣きながら抱き合った。1年前の冬、銀メダルをかけて流した涙とは違う。「この1年間、ここの景色だけを目指して頑張ってきた」。悔しさを糧に、突っ走ってきた高校最後の冬はうれし涙だった。


集大成を詰め込んだ。41−34の第2クオーター(Q)終了間際には「1年間で磨いてきた」と言う3点シュートのブザービーターを沈めて10点差。第3Qも立ち上がりから連続3点シュートを決めて突き放し、完全に流れを呼び込んだ。11月に高校生唯一で選出された日本代表活動でもホーバス監督から「打てるなら全部打ちなさい」と指導を受けていた。大一番での本領発揮に渡辺は「少しはプレーで体現できたんじゃないかな」とうなずいた。


悔しさから始まった高校最後の1年は、今秋のU18日清食品トップリーグで初Vを果たし、世代別、A代表にも招集された。日本バスケ界の未来を担うホープは「経験って言葉では片付けられないぐらい、いろいろな収穫があった」。最後には冬を制し「本当に仲間に恵まれた高校3年間だった」と振り返った。


「Bリーグの最前線で活躍出来る選手になる」と卒業後は大学に進み、さらなる成長を遂げる。そんな渡辺が見据える将来は「日本代表として絶対的に必要とされる選手になる。自分が世界に勝っていく。そういう姿を目指してまた頑張っていく」。身長206センチの18歳に秘められる可能性は無限大だ。【大島享也】


◆渡辺伶音(わたなべ・れおん)2006年(平18)4月2日生まれ、千葉県出身。柏市立土中時代は千葉ジェッツのユースチームなどでプレーし、福岡大大濠に進学。アンダーカテゴリーの日本代表を歴任。今年1月にはB2福岡に特別指定選手としても加入し、B2最年少出場記録を更新。父はオーストラリア人、母は日本人。206センチ、98キロ。

このニュースに関するつぶやき

  • 福岡第一のキモチは、鳥取城北?と試合し勝ったらオレたちが全国準Vでもよい?ってとこだろうな。もう大濠の福岡から佐賀に学校かバスケ部を移転して佐賀第一高か福岡第一佐賀高になるしかない
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