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◆「車の死角」はどこにある?
どんな車にも“ドライバー席から見えない死角”が必ずあります。そのことを意識して、注意を払わないと事故を起こしかねません。
【注意すべき車の死角 その1:車の前後】
「“車の前後”とは、ボンネットやトランクに隠れてしまう範囲のことです。例えば、しゃがんでいた子どもに気付かないまま車を動かして、子どもを轢いてしまった事故は、この死角を見落としてしまったためです」と藤田さん。発進時や車庫入れの際は特に注意が必要です。車に乗る前は前後の安全性を確認しましょう。
【注意すべき車の死角 その2:ピラーの死角】
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ピラーとは、車のウィンドウのあいだにある柱を指します。セダンタイプで通常6本あり、ワゴンやミニバンは数がさらに増え、ボディー剛性が高い車ほど太くなるため、そのぶん注意を払う必要があります。藤田さんは「ピラーで(外が)見えづらいときは、目だけではなく車を左右に動かしたりして、見えづらい範囲を確認する手間を惜しまないようにしましょう」と呼びかけます。
また、左折や右折時は、ピラーの陰に歩行者や自転車がいる可能性も考えるようにましょう。ミニバンなど3列目のシートが設置されている車はピラーの数が多く、死角も増えるので要注意です。
【注意すべき車の死角 その3:車の左右の死角】
車の窓より低い位置は死角になり、車高が高く着座位置が高い車ほど、その面積は広くなります。また、運転席に座った際は、左と右で死角の範囲は異なります。右ハンドルの場合は左側が大きく、右側は小さくなります。そして、主に気をつけたいのが発進時です。車に乗るときは、死角をしっかり確認する習慣を身に付けましょう。
【注意すべき車の死角 その4:ミラー・バックモニターの死角】
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車には死角を補うためのルームミラーやサイドミラー、バックモニターが搭載されていますが、万能ではありません。死角への意識が甘いと、交差点で自転車やバイクの巻き込み事故を起こしたり、車線変更時に後続車を見落としてしまう危険性があります。藤田さんは「ミラーやバックモニターだけに頼らず、実際に首を左右に振って、ミラーの範囲外の安全性を確認することを忘れないようにしましょう」と力を込めます。
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ミラーの死角で特に気を付けたいのがサイドミラーです。一般的にミラーの後方にはかなりの死角があり、走行中に二輪車や隣車線を走る車が死角の位置に走行しているかもしれません。車線を変えるとき、左折する際はミラーだけでなく、首を振って目視で確認するようにしてください。
◆死角の危険性を意識して運転を
死角による事故を防ぐ主な手段として、
・乗車前に車の周囲を確認する
・バックミラーの位置を正しく調整する
・ウインカーを早めに出す
・ミラーやバックモニターだけに頼らず、首を動かして目視で周囲を確認する
などが考えられます。また、駐車車両や構造物による死角があるときは、徐行や一時停止をして安全確認をしたうえで通行することが重要です。
サイドミラー真横の死角を補うブラインドサイドカメラや、サイドミラーの端に取り付けるブラインドスポットミラーを併用するのも事故防止に有効です。さらに、隣接する車線後方に他の車両がいることを知らせるブラインドセンサーなどのシステムも、死角対策のアシストとして役立ちます。
年末年始のシーズンにおいて、運転に慣れていない人がハンドルを握る機会が増えることも想定されます。車の構造をしっかり理解し、死角の存在や危険性を把握したうえで、事故を起こさないように細心の注意を払いましょう。
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番組名:JA共済 presents なるほど!交通安全
放送日時:毎週金曜 7:20〜7:27
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/koutsu/
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