プレミアリーグ第19節が30日に行われ、アストン・ヴィラとブライトンが対戦した。
ここまで18試合を消化したリーグ戦で6勝8分4敗を記録し、勝ち点「26」の暫定10位につけているブライトン。今夏にファビアン・ヒュルツェラー監督を招へいした同クラブは開幕から好スタートを切ったものの、現在は6試合未勝利と急激な失速を見せている。約1カ月ぶりの白星を目指して敵地で激突するのは、暫定9位のアストン・ヴィラ。ブライトンに所属する日本代表MF三笘薫はサブスタートとなった。
試合は開始直後にジョアン・ペドロとブバカル・カマラの頭部が接触。J・ペドロの止血まで約5分間の中断を余儀なくされた。すると、12分にブライトンがスコアを動かす。最終ラインでボールを動かし、ルイス・ダンクが最前線に大きくフィード。走り出したJ・ペドロが裏に抜け出し、ボックス内で生まれたこぼれ球をシモン・アディングラが拾う。中に切り込みながら右足でネットを揺らし、ブライトンが先制した。
リードされたアストン・ヴィラだが、20分にはアクシデントが発生。センターバックとして先発したパウ・トーレスがライン外で座り込み、プレー続行が不可能に。代わりにタイロン・ミングスが投入され、ウナイ・エメリ監督はプランの変更を強いられた。
そんななか、36分にアストン・ヴィラがゲームを振り出しへと戻す。左サイドでコーナーキックを獲得し、ユーリ・ティーレマンスがクロスを供給。ニアへ送られたボールに対し、複数の選手が飛び込んで混戦が生まれる。最後はオリー・ワトキンスのラストパスをリュカ・ディニュがシュート。ボールはGKに防がれたが、直前のプレーをめぐってオンフィールドレビューが実施される。J・ペドロとモーガン・ロジャーズの接触がファウルと判断され、主審はPKを宣告。この日が誕生日のワトキンスが決め切り、アストン・ヴィラが追いついた。
迎えた後半立ち上がりの47分、アストン・ヴィラがスコアをひっくり返す。右サイドで得たコーナーキックはクリアされるが、ボックス手前の空中戦で発生したセカンドボールをワトキンスが回収。右足で柔らかく浮き球のパスを出すと、ロジャーズが胸トラップから右足を一振り。抑えの効いたシュートがゴール左下に吸い込まれ、アストン・ヴィラが逆転した。
一方のブライトンは、58分に三笘をピッチに投入。直後から積極的にドリブルで仕掛け、停滞していた攻撃にアクセントを加える。アウェイチームの勢いが強まると、81分に三笘が得点に絡む。タリク・ランプティが右サイドをドリブルで持ち運び、敵陣中央のJ・ペドロにパス。左で待つ三笘にボールが渡ると、ボックス左角でマーカー2枚を引きつけJ・ペドロへとリターンする。流れるようにランプティに繋がると、思い切りよく右足を一閃。グラウンダーのシュートを突き刺し、終盤に同点弾を挙げた。
結局、そのまま試合は2−2で終了。互いに1ポイントずつを分け合った。次節は来年1月4日に行われ、アストン・ヴィラはホームでレスターと対戦。ブライトンはホームでアーセナルと対戦する。
【スコア】
アストン・ヴィラ 2−2 ブライトン
【得点者】
0−1 12分 シモン・アディングラ(ブライトン)
1−1 36分 オリー・ワトキンス(PK/アストン・ヴィラ)
2−1 47分 モーガン・ロジャーズ(アストン・ヴィラ)
2−2 81分 タリク・ランプティ(ブライトン)