オープンワーク(東京都渋谷区)は「転職者が成長し、評価される企業ランキング」を発表した。「20代成長環境」と「人事評価の適正感」について、多くの中途入社者が高く評価したのは、コンサルタント会社「マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社」だった。
マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社を評価した人からは「人の成長にかなり注力している会社。定期的に実施されるグローバル研修、日本支社独自のコンサルスキル研修、プロジェクトメンバーが相互に成長に向けたフィードバックをし合う仕組みなど、よくできた仕組み・豊富なリソースを投入しており、結果としてコンサルタントの成長スピードは速い」という声があった。
2位はコンサルタント会社「ローランド・ベルガー」。「新卒であろうと中途であろうと1年目から重要なロール(役割)を任されることが多いので、成長速度はかなり高いと思う。また『上から指示を出して若手がその通りの動く』という文化ではなく、『自分でまず考えてから、上にぶつけてみる』文化が強い」という声があった。
3位もコンサルタント会社の「A.T.カーニー」。「複数の制度に支えられ、一人ひとりの個性に即した能力開発を行うことが可能である。事業会社・官公庁への出向、海外トランスファー、MBAなどへの留学、個別の育成プログラムが整備されており、何を活用してどのようにキャリアパスを形成するか、メンターと議論をしつつ、見定め・実行していくことが可能である」といった声があった。
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4位は「プルデンシャル生命保険」、以下「シンプレクス」「M&Aキャピタルパートナーズ」「ボストン・コンサルティング・グループ」「フューチャー」「サーバーワークス」「日本M&Aセンター」がランクインした。
トップ10にコンサルティング会社6社がランクイン。「近年、コンサルティング会社は就活生からも志望先として注目を集めている。中途入社の社員から投稿されたクチコミからは、さまざまな研修プログラムが提供されており、特に若手社員のモチベーションをサポートする教育環境を評価する声が多く見られた」(オープンワーク)
●システム開発関連会社も上位に
コンサルティング会社に並んで多くランクインしたのはシステム開発関連会社で、トップ20社のうち7社を占めた。
5位にランクインしたのは、システム開発関連の「シンプレクス」。回答者からは「若手でも手を挙げれば、非常に大きな裁量が渡される。実力主義で、年功序列はない。上の職級の人と1対1の面談は毎月数回設けられており、キャリアについては都度その場で相談できる。基本やりたいことをやらせてくれる」とコメントした。
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今回の結果を受けて、オープンワークは「慢性的な人手不足を背景に、転職希望者は7年連続で増加(※1)しており、今後さらに人材の流動化が進むことが予想される。さらに民間調査(※2)では、転職を考えるきっかけとして『成長できる環境で働きたい』が上位に挙げられており、ステップアップ機会としての転職が一般的になってきていることがうかがえる。転職を前提としたキャリアパスの設計は学生にも浸透し始めており、今後は複数の企業で経験を積むことを前提に、いかに自身のスキルに磨きをかけられるかが重要になるのではないか」とした。
インターネットによる調査で、転職・就職のためのプラットフォーム「OpenWork」に2020年以降に投稿された、中途入社した社員・元社員による会社評価レポート18万7174件を集計した。
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