2025年の中央競馬は1月5日から始まり、12月28日まで行われる。スタンドリフレッシュ工事のため、24年4月から休止していた阪神競馬場が3月に再開されるほか、多くの重賞で開催日程が変更となる。
■開催日割
1月5日の東西金杯から始まり、12月28日の有馬記念まで。ホープフルSは日程の都合上、12月27日の中山大障害と同日に行われる。そのほか、昨夏に暑熱対策のため行った競走時間帯の拡大については今年も実施。第2回新潟競馬に加え、第3回中京競馬も対象とし実施期間を2週→4週に拡大する。
■重賞競走
暑熱対策や梅雨の影響を考慮して、宝塚記念の実施時期を2週間繰り上げ。安田記念の翌週とする。また、GI競走前哨戦の実施時期を変更。ローテーションに弾みを持たせる。
サマーマイルシリーズの米子Sは「しらさぎS」に改称のうえ、GIIIへの昇格申請を行う。審査は25年1月に実施され、改めて発表される。
開催日割の変更により、数多くの重賞で実施時期や名称が変わる。
・アーリントンC→チャーチルダウンズC
・府中牝馬S→アイルランドT
・小倉サマージャンプ→小倉ジャンプS
・愛知杯→小倉牝馬S
・京都牝馬S→愛知杯
・マーメイドS→府中牝馬S
・東海S→プロキオンS
・プロキオンS→東海S
・小倉2歳S→中京2歳S
京都牝馬S、マーメイドS、小倉2歳Sは名前の使用を取り止める。
また、中山グランドジャンプが使用コースの変更にともない障害4250m→4260mに。関屋記念、チャレンジCがハンデ戦となり、新潟記念、中京記念は別定戦となる。
■競馬番組
桜花賞、皐月賞、NHKマイルC、オークス、日本ダービーの5競走は通算の収得賞金で出走馬を決定せず、「芝コースにて行う中央競馬のオープン、1勝クラス、およびパートIに定める外国競馬の競走で獲得した収得賞金」とする。事実上、ダートの賞金がカウントされないこととなり、芝で実績のある馬が優位に出走可能に。22年11月に発表済だが、25年春から適用される。
秋古馬三冠などを達成した場合の褒賞金交付基準も変わる。これまでは大阪杯、天皇賞(春)、宝塚記念の「春古馬三冠」または、天皇賞(秋)、ジャパンC、有馬記念の「秋古馬三冠」を同一年にすべて制した馬に対して、内国産馬2億円、外国産馬1億円のボーナスが出ていた。これを拡大する。
「春古馬三冠」と「秋古馬三冠」を内国産馬3億円、外国産馬1.5億円に増額。加えて、同一年の大阪杯、天皇賞(春)、宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンC、有馬記念のうち、3競走に優勝した馬には、内国産馬2億円、外国産馬1億円を交付する。有力馬の国内GIへの出走を促進する狙いがある。
■そのほか
障害レースに騎乗できる環境を確保するため、平地・障害問わず騎手免許取得から5年間としていた減量対象期間について、障害競走のみ初騎乗した日から5年間とする。また、同節内で減量の有無が異なる場合が生じないよう変更がされる。
3(4)歳以上3勝クラスの優先出走を認める成績対象期間を「4節以内」から「8節以内」に拡大することでより計画的な出走が可能になるほか、夏季競馬までとしていた3歳未勝利競走の編成を9月半ばまでとする。
宝塚記念、ジャパンC、有馬記念における地方所属馬の出走資格をJRAの収得賞金基準でオープン馬のみにするほか、夏季競馬の3歳以上オープン競走を「指定」から「特指」に変更する。