人工知能で生成した顔と本物の体を合成して作られた、“顔だけAI美女”のディープフェイクセクシー動画がブームとなっている。その“中の女性”はどのような理由で素顔を隠し出演しているのか? 正体に迫る。
◆JKノーブラ散歩に挑むもXが永久凍結
「あなたなら月50万円も夢じゃないと言われたのに……」
そう憤るのは、千葉県在住で舞台女優として活動する田中奈美さん(仮名・31歳)。
「知り合いの制作会社の人に誘われ、ディープフェイクセクシー動画の撮影を始めたのが半年前。女優の仕事は舞台に出てもチケットノルマや、役者同士の付き合いが多くて大赤字で、いい役をもらうために美容にもお金がかかります。金欠役者からすれば、ありがたい副業だと思ったし、制作側がカメラを回してくれたので撮影は楽でした」
◆「結局、収益ゼロです」と甘くない現実
「ただ、向こうが現役女子高生という設定にこだわり、Xが何度もシャドウバン(投稿がほかの人から見えない状態になること)されたんです。制服を着て『ノーブラ散歩』もやりましたが、結局、アカウントは永久凍結され、動画販売まで至らずに収益はゼロです」
半年間で6回撮影したが、受け取った額は交通費の1万円のみ。現実は厳しい。
取材・文/週刊SPA!編集部
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