<第101回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京−箱根(5区間107・5キロ)
連覇を目指す青学大が山登りの5区で中大を逆転。2年連続7度目の往路優勝を果たした。2位が1分47秒差で中大、3位は早大。出雲、全日本を制し史上6校目の大学3大駅伝「3冠」がかかる国学院大は5分25秒差の6位だった。
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1年前には立てなかった晴れ舞台。初めての箱根路で、東京国際大の留学生エティーリが躍動した。花の2区で12人をごぼう抜き。青学大・黒田朝、国学院大・平林、駒大・篠原…、各チームのエースを次々と抜き去った。14位で走り出し、2位まで順位を押し上げた。1時間5分31秒のタイムは、大学の先輩ヴィンセントが21年にマークした記録を18秒更新。「区間記録を更新できてとてもうれしい。ハッピーです。特に緊張もせず、問題なく走れた」と笑顔がはじけた。
2学年差のヴィンセントとは入れ違いでの入学だが、一緒にトレーニングを行う間柄。その「尊敬する」先輩が4年前に2区区間記録をたたき出したときの走りを、大会前にインターネット動画で確認した。イメージを脳裏に刻み、自身の快走につなげた。中村監督代行は、この日のエティーリのラップがヴィンセントとほぼ同じだったと振り返り、「残り3キロの戸塚の壁でヴィンセントは失速していたが、黒田君の猛追もあったおかげで、最後まで落ちずに走り切れた」と記録更新の要因を分析した。
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5000メートル、1万メートル、20キロ、ハーフマラソンの日本学生記録保持者。ケニアから来日して数々の記録を打ち立てたが、前回大会の予選会ではまさかの転倒。痛みからペースダウンし、チームはわずか3秒差で本戦出場を逃した。今回の予選会でも腹痛の影響で個人11位に終わっていたが、初めて出場した本戦で本領を発揮。2区区間記録とともに、“最強留学生”の称号をヴィンセントから引き継いだ。【奥岡幹浩】
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