出会うなりシャーっと威嚇、猫パンチ!オスだと思ったらメスだった、いかつい顔の茶白猫を保護するまで(1)

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2025年01月03日 06:10  キャリコネニュース

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筆者はライターや編集者の仕事をする傍らで地域猫のボランティア活動を長年続けている。理由は単純で、猫が好きでたまらないからだ。

家でも外生活が難しくなった元地域猫たちを保護し、飼っている。これまで一緒に暮らした猫の数は合計で17匹になる。このほかにも、保護したあと縁あって里子として迎え入れられた猫たちも複数いる。世話をしてきた地域猫も入れると関わってきた猫は60匹くらいになる。出会った猫の数だけストーリーがあるが、そのなかでも強烈な出会い方をした猫の1匹が、茶白のメス猫だった。(文:辻ひかり)

茶白の地域猫が行方不明に……探していたら、いかつい茶白猫に遭遇!

出会った日、警戒心がすごい……

話は2018年2月に遡る。地域猫として1年以上、外で世話していた大きな茶白猫が行方不明になり、探していた。すると見たことない茶白の猫がいると近所の知り合いから情報をもらい、近所にある、杏の木がたくさん植えてある場所に見に行った。そこには確かに茶白猫がいた。だが探している猫ではなく、見たことのない、いかつい顔をした茶白猫だった。体格は大きめで、5キロほどあるように見えたため、オスだと思った。

お腹を空かしているようだから、猫用のウェットフードをあげることにした。器に入れて差し出すなり、シャーっと威嚇してきた。怖かったのだろう。そっと器を近づけたのに、私の手に向かって爪を立てて猫パンチしてきた。冷や汗をかいたが、手袋をしていたおかげで怪我せずに済んだ。

個人で活動している私は家で保護すると言っても限界があるので、まず人懐っこい猫や子猫といった里子に迎え入れられやすい猫から保護するようにしている。この人馴れしていない茶白猫は生涯、地域猫として外で生きることになりそうだと確信した。

それがまさかのまさか、その茶白猫は今、我が家のソファで寝ている。保護したのは出会ってから約2年半後の2020年9月のことだ。保護時の状況から、里子には出さず我が家の家族になった。しかもオスだと思っていたのが、実はメスであることもわかった。春になると杏の花が咲く場所にいたから、名前は保護後に杏奈(あんな)と名付けた。保護するまでのドラマはエピソード(2)へ続く。

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