【箱根駅伝】駒大往路4位「3強」のはずが…逆転V暗雲 5区山川「準備が足りなかった」

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2025年01月03日 07:26  日刊スポーツ

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箱根駅伝 往路 レースを終えさえない表情の駒大の選手たち(撮影・垰建太)

<第101回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京−箱根(5区間107・5キロ)



「3強」の一角を形成した2校が、まさかの大苦戦を強いられた。


2年ぶりの覇権奪還に燃える駒大も、青学大から3分16秒差の4位と停滞。往路で温存した大砲、佐藤圭汰(3年)を投入予定の復路で巻き返しを図る。


駒大の5区山川拓馬の表情は、2年前とは明らかに違っていた。19年ぶりの往路優勝のテープを切った1年時の歓喜はない。「気持ちは入れていたはずだけど、こうなってしまった以上は準備が足りなかった」。4番目のゴールに、ただうなだれるしかなかった。


2区は2位でタスキを受けた大黒柱の篠原が、区間4位で5位に後退。1年生ルーキー2人が抜てきされた3区、4区で順位を1つしか上げられなかったが、「想定通り」(藤田監督)と2度目の山登りに臨む主軸への期待は大きかった。10キロ地点。山川は、左肩から指先にかけて「つったような状態」になった。うまく腕が振れず、速度が出ない。指揮官が「とんでもない記録が出る」と期した走りとは遠く、首位の青学大との差は結果的に3分16秒に広がった。


それでも、肩を落としてはいられない。山川は「まだ往路が終わったばかり。駅伝は全員で戦うもの」と前を向いた。逆転での総合優勝へ“切り札”佐藤にかける。5000メートルの室内日本記録保持者は、恥骨痛により今季の駅伝は未出走。ケガの影響で往路投入を回避したのではないかという見方もあるが、藤田監督は「ゲームチェンジャーとして残した」と完全否定。「そこに信頼を寄せるしかない」。エース復活に全てを託す。【勝部晃多】

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