<第101回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京−箱根(5区間107・5キロ)
「3強」の一角を形成した2校が、まさかの大苦戦を強いられた。
初優勝での史上6校目の大学3大駅伝「3冠」を目指す国学院大は、首位青学大に5分25秒の差をつけられて往路6位に沈黙。3年連続で2区を任された絶対エース平林清澄(4年)が、2人に抜かれるなど区間8位と振るわなかった。
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国学院大の平林は無念の思いを隠さなかった。3年連続となった2区で1時間6分38秒の区間8位。タイム自体は自己最高も、順位を6位から8位へ落とした。4区青木が区間2位の力走で一時は5位とするも、不安視されていた山登りの5区では高山が区間14位と波に乗れず。優勝した青学大とは5分25秒差の6位となり、平林は「悔しい限り」と肩を落とした。
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昨年の大阪マラソンを制したエースは、上位3人が区間新記録を打ち立てた2区で力を出し切れなかった。ハイペースで飛ばす東京国際大のエティーリに「くっついていきすぎた」。13キロ以降の急勾配の権太坂でペースを上げるはずが「上がり切らなかった」と思うように足が動かなかった。
1度も先頭争いに加われず、5位創価大とも1分48秒差。前田康弘監督は「うまくいかないのも駅伝。箱根って深いですね」と受け止めた。復路で逆転優勝を狙うプランも下方修正。「明日は前を追いかけて(20年に並ぶ)過去最高の3位を目指す」。史上6校目の3冠は遠のいたが、このままでは終われない。【藤塚大輔】
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