ハヤトを着替えさせた後、ふとスマホの画面を見てみると信じられない内容のメッセージが入っていました。なんで勝手に帰ってんの? ハヤトのせいだって言いたいの? 自分たちが楽しんでただけじゃん! 私は怒りに震えました。
そもそもハヤトはいつも、おとなしいジュンくんに気を遣って遊んであげているのです。今日だってちょっとした水遊び程度だったのに……。それを「びしょ濡れ」とか本当に大げさです。お義姉さん、ちょっと過保護すぎるんじゃないの?
勝手に帰ってしまった上にこんなに失礼なメッセージを送りつけてくるなんて、お義姉さんの行動は本当に非常識でありえません。本当は許したくなかったけれど、リョウがここまでお願いしてくることも珍しいし、何より私とお義姉さんの仲がこじれると一番困るのはリョウです。それは申し訳ないなと思い、リョウに免じてお義姉さんを許す条件を出してあげたのでした。
おもちゃは以前からハヤトが欲しがっていたもの。なかなか高価で手が出せなかったのです。だから今回に限り、このおもちゃを買ってもらうことで許してあげようと思ったのでした。
【第3話】へ続く。
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