ネットでも時折話題になる「カップヌードル茶碗蒸し」。日清の公式HPにもアレンジレシピとして作り方が掲載されているので、この記事を読んでいる方の中にも、もしかすると作ったことがある方もいるかもしれません。
……が、おそらくそのほとんどが、定番のしょうゆ味を使用したものでしょう。カップヌードルの豊富なラインナップの中には、よりおいしく食べられる味があるのではないか?と感じたので、今回はその他の味でも「カップヌードル茶碗蒸し」を作り、どれが最もおいしいのか、検証してみることにしました。
今回用意したのは、通年販売されている定番の5種。「しょうゆ」「カレー」「シーフード」「チリトマト」「味噌」で、茶碗蒸しを作っていきます。
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ちなみに、カップヌードルとして個人的に好きな順に並び替えると、非常に僅差ではありますが「味噌」→「シーフード」→「カレー」→「しょうゆ」→「チリトマト」の順になります。これが茶碗蒸しになることでどう変化するのでしょうか。
「カップヌードル茶碗蒸し」を知らない方のために、作り方をおさらいしつつ、まずは筆者が最も好きな「味噌」で試してみましょう。
カップヌードルを普通に食べ、その際にスープを残しておきます。スープが冷めたら、そこへ卵1個を割り入れ、良くかき混ぜた後に耐熱容器に移し、ふんわりラップをかけて、電子レンジにイン。200Wで7分半ほど、じっくり加熱します。温度変更が出来ない場合は、600Wで2分加熱でもOK。
火傷に注意しながらレンジから取り出し、卵液が固まっていれば完成です。固まっていないようでしたら、様子を見ながら追加で少しずつ加熱しましょう。
器を覗いてみると、卵液はしっかり固まっているものの、いかんせん見た目がちょっと……失敗した卵焼きのような。お世辞にも食欲が湧くとは言い難いルックスをしています。
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味のほうも、味噌スープの味がそのまま感じられ、あまり茶碗蒸し感が感じられません。茶碗蒸しにアレンジするには、少し不向きと言えそうです。
続いて調理したのはカレー味。カレー味の茶碗蒸しなんて生まれてこの方聞いたことがありませんが、何はともあれやってみなければわかりません。ドライカレーにはトッピングで卵黄をのせたりするので、相性自体は決して悪くないはず。
期待して食べてみましたが……うーむ、普通。カレー味のスープがそのまま固形化したような印象で、茶碗蒸し感が感じられません。正直、味噌とカレーに関しては、そのままスープを飲みほしたほうがおいしいまであります。
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3番目に調理するのはチリトマト味。これまで同様に茶碗蒸しとしておいしく食べられる気がしないのですが、食べ比べてみると言ったからには、やってみるしかありません。レンジから取り出し、写真を撮ろうとしたところ……あれ?君、なんだかビジュアルが良いね?
そう、チリトマトヌードルにはインゲンが入っているため彩りが良く、味噌、カレーと比べて明らかに食欲をそそる見た目をしています。味のほうも意外や意外、チリの辛さとトマトの甘みと酸味が卵液でほどよく和らげられていて、さながら洋風の茶碗蒸しといったところ。全然アリ、おいしかったです。
次に、満を持して王道のしょうゆ味をチョイス。公式HPにも掲載されているほどのレシピなので、これは間違いないでしょう。早速調理し、レンジから取り出すと……おお、かなり茶碗蒸しっぽい。ここまでで最も茶碗蒸し感が感じられる見た目をしています。
しかしながら、味はどうかと問われれば、かなりカップヌードル寄りの味が強い、という印象。いや、おいしいんです。おいしいことには間違いないのですが、もはやこの味に慣れ親しみすぎてしまっているため、大きなサプライズは得られなかった、という表現が適切かもしれません。
さて、最後は本命のシーフード味。カップヌードル茶碗蒸しについて知らべる中で、最も評判が良かったのがシーフード味の茶碗蒸しでした。
期待に胸を膨らませつつ、いざ調理。もともとスープの色が薄めであるため、卵液の色がきれいに出ており、かなり茶碗蒸しに近い見た目をしています。
味をチェックしてみると……おお、おいしい!魚介の旨みとコクのあるスープの風味が茶碗蒸しのそれに近く、イカやカニ風味カマボコといった具材が入っていることから、海鮮茶碗蒸しのような味わいが感じられます。まさしく期待通りの出来栄えでした。
定番の5種で作る茶碗蒸しを食べ終え、あくまで筆者の好みで順位を付けるとするならば、「シーフード」→「チリトマト」→「しょうゆ」→「味噌」→「カレー」という順番となり、当初のランキングとは大きく異なる結果となりました。
おいしいヌードルを食べた後、残ったスープに、生卵を混ぜてレンジでチンするだけ、という手軽さも魅力で、まさしく一石二鳥なアレンジレシピ。なお、実際に試す際は、あらかじめ具材をたくさん残しておいたほうが茶碗蒸しの食べ応えがアップするため、これから作ってみる方はぜひ参考にしてみてください。
また、カップヌードル自体に他の味がまだまだたくさんあるので、例えば「ねぎ塩」や「担担」などで試してみるのもよさそう。多彩なラインナップの中から、自分好みのカップヌードル茶碗蒸しを、探してみてはいかがでしょうか。
<参考・引用>
日清グループHP「カップヌードル 茶碗蒸し」
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025010302.html
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