TVアニメ「クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。」の放送が、本日1月3日にTOKYOMXほかでスタートする。コミックナタリーでは才人役の坂田将吾、朱音役の矢野妃菜喜、朱音の親友・陽鞠役の鈴代紗弓、才人の従妹・糸青(シセイ)役の稗田寧々に、アニメの見どころなどを聞いた。
【大きな画像をもっと見る】「クラ婚」こと「クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。」は、学年成績トップでいずれは祖父が経営する大企業を継ぐ予定の高校生男子・北条才人が、学校で一番苦手な女子である桜森朱音と結婚することから始まるラブコメディ。YouTubeチャンネルで連載されたマンガから誕生し、天乃聖樹によるノベライズ、もすこんぶによるコミカライズ版と展開され、人気を博している。
■ 才人と朱音の掛け合いは対戦?
──作品の第一印象を教えてください。
坂田将吾 最初はライトノベル版を読んだのですが、才人と朱音が強いられて結婚したというところが、まず新しいなと。1対1でぶつかっていくようなラブコメって珍しいのかもしれない、と思いながら読ませていただきました。
矢野妃菜喜 第一印象としてはやっぱり、スピード感がすごい。マンガ版ではかわいい描写ももちろんですが、デフォルメされたシーンも多いことに驚いて、印象に残りましたね。
鈴代紗弓 結婚というゴールがスタートになっていて、先が読めない展開の面白さに掴まれました。けっこうありえない状況なんですが、読み進めていくうちに、キャラクター1人ひとりの過去だったり、抱えてる気持ちだったり、ありえないと思った行動にもちゃんと意味があって、そのギャップにいい意味でやられました。
稗田寧々 そのほかのヒロインたちが、もう夫婦として決まってしまっているこの関係性にどうやって入っていくのか?というところも展開が読めなくて、面白かったですね。
──才人と朱音の掛け合いも見どころだと思いますが、アフレコはいかがでしたか。
矢野 文字数に対しての尺がすごく短くて大変なんですが、サカショー(坂田)のツッコミがすごく気持ちいいんですよ。そう来るんだったらこうしよう、と高め合っていくというか、戦い合うというか。
坂田 どんどん上乗せされていくような面白さがありつつ、自分はどこか冷静な部分もあって、「ちょっと押したからここで巻いてしゃべろう」「ここで巻いたからちょっと広げてしゃべろう」みたいなことも考えていました。
矢野 確かに全部調整してくれていた気がします。そういうところは才人っぽいですね。
──鈴代さん、稗田さんは、どんなふうに役を演じようと考えていましたか。
鈴代 陽鞠って明るくてクラスの人気者のように最初は見えるんですが、話が進むうちになぜ彼女がそういう性格になったのかが見えてきて。そういった内面を意識して演じていました。
稗田 糸青は独特なテンポ感の中で本当に自由に生きている子です。登場人物の間の緩衝材になってくれるところがあるので、ちょっとしたボケだったり、かわいらしさを出せたらいいなと思いながら演じていました。一方で、冷静に周りを見て考えて行動している部分もあるので、そこのギャップも意識していましたね。
■ ヒロインの視点から見た才人の魅力
──ヒロイン役を演じる矢野さん、鈴代さん、稗田さんから見て、才人というキャラクターはどんなところが魅力的だと感じましたか。
鈴代 終始ぶれずに自分を持っている、無意識に己を確立しているところですね。“優しくしよう”として優しくしてない、そのままでいてくれる部分にも魅力を感じます。
稗田 欲を感じないし、誰に対しても下心があまりない。
鈴代 そう、だからこそ傷つけられるんですけど(笑)。だからこそ惹かれちゃう。
矢野 嘘がないよね。そこがみんな魅力を感じる部分だと思います。あと才人と掛け合いをしているときに思ったんですが、朱音がおかしいことを言って突っかかっていくのに対し、すべて丁寧にツッコんでくれる。逃さないのが才人の魅力だなって思いますね。
鈴代 なんならちょっと乗ってくれるもんね。個人的には理論的にちゃんと考えている人ってすごいなって思います。意味をちゃんと考えて生きている人。
稗田 糸青役としては、才人が朱音との新婚生活でうまくいかないときに、糸青には弱音を話してくれるのがすごく好きで。長年の兄弟みたいに接してきた関係性があるから出してくれる。彼のそういう面に糸青的には母性を出したくなっちゃうし、特別感を覚えちゃうところがあります。
──逆に才人に対して「ここはちょっと……」と思う部分はありますか?
鈴代 「気づけよ!」とは思いますね。こんなにわかりやすく距離を詰めてるのに、なんで動じないんだよって。でもそこがいい(笑)。自ら距離を詰めて来ようとしないところに、逆に女子たちは燃えるのかもしれない。
稗田 私自身そんなに生活力あるほうじゃないんですけど、才人の食生活はちょっと……(笑)。一緒に住むってなると難しいと思う。
──カップ麺やプロテインばかりですからね……。
矢野 食生活がけっこうやばいのに、それを押し付けてこようとするのはよくないところかも。
鈴代 確かに。「飲めよ、プロテインくらい」って言ってきたりするもんね。
坂田 (3人の視線を受けて)俺は1ミリも傷ついちゃいないですよ(笑)。確かにそういうところもあるよなって。才人くんは共感性がなくて理屈っぽい部分が強いので、たまに朱音に対して「なんでそんなこと言うの」ってときもあって。「才人、ちょっと!」って思ったりもしますけど、理屈で考えてるからこそ、効率が悪いと思って言っているだけなんですよね。気遣いはできないタイプかもしれませんけど、まあそこは、反面教師として(笑)。彼自身も今後の人生できっと少しずつ改善していくんじゃないでしょうか。話数が進んでいくと才人も変わっていくんじゃないかなって思うので、大目に見てやってください(笑)。
──坂田さん自身は、才人を演じていてどんなところに魅力を感じましたか?
坂田 行動も言動もすべてに対して、確かに嘘はないなって思いますね。1本筋が通っている。あとは、人の気持ちがわからないタイプではあるんですけど、わかろうとしてないわけじゃない、ちゃんと歩み寄る姿勢を見せているところが、人として正しいな、魅力的だなって思いますね。
■ アニメのここに注目してほしい
──アニメのここに注目してほしいというポイントを教えてください。
坂田 ブッ飛んだ設定から始まってはいるんですが、共同生活をしている中で起こる問題には、意外とリアリティがあったりして。人同士が一緒に暮らすというのは多大なストレスを伴うものでありつつ、嫌いな人同士でもきちんと歩み寄れるということが伝わってくる作品だと思いますので、皆さんもそこに注目しつつ観ていただけると、さらにほっこりした気持ちになれるのではないかと思います。
矢野 才人と朱音のテンポ感がすごく速くてラブコメ的。そういう楽しさもありますし、才人と朱音がみんなを巻き込んでいく中で彼らの人間らしいところが見えてくるお話でもあるので、共感できる部分がどんどん増えていく。それがまた1人ひとりのキャラクターの魅力になっていくので、最後まで見届けていただければうれしいです。
鈴代 テンポがすごくよくてコメディ要素もポンポン出てきて、その楽しさに肩の力を抜いて観ていたかと思えば、いきなりすごくシリアスな展開になって、肩の力が入りまくりな状態になる。そういういい意味でのギャップがすごくある作品です。肩の力を抜いて楽しんでいただくところはラフに、しっかり引き込まれる描写はじっくり観ていただきつつ、セリフや言葉の意味にも注目していただきたいですね。最初は本当に、才人と朱音の掛け合いがもう凄まじいことになっているので、スピード感に振り落とされないようについてきてください!
稗田 コメディ部分の掛け合いや、ちょっとしたキャラクターのリアクションだったり、アニメになってニュアンスをつけて演じることでより面白くなっていると思います。コメディシーンも笑ってもらえたらうれしいですし、ラブのところでも、朱音も陽鞠も糸青にも、それぞれ応援したくなる要素があります。それぞれにキュンとしたり、ドキッとなるお話があるので、ラブの面でも楽しんでもらってドキドキしてもらえたらうれしいです。
■ TVアニメ「クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。」
□ 放送情報
TOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビ、BS11:2025年1月3日(金)より毎週金曜日23:30〜
MBS:2025年1月4日(土)より毎週土曜日26:08〜
テレビ愛知:2025年1月7日(火)より毎週火曜日26:05〜
□ スタッフ
原作:天乃聖樹(MF文庫J「クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。」 / KADOKAWA刊)
原作イラスト:成海七海
キャラクター原案:成海七海 / もすこんぶ
監督:大嶋博之
シリーズ構成:高橋龍也
キャラクターデザイン:田津奈々子
サブキャラクターデザイン:小関雅
総作画監督:田津奈々子 / 小関雅 / Song Hyeon-ju
メインプロップデザイン:コレサワシゲユキ / 灯夢 / 坂井ユウスケ(デジタルノイズ)(デジタルノイズ)(デジタルノイズ)
料理作画監督:鈴木輪流郎
美術設定:小高みちる(デジタルノイズ)
美術監督:小保方良輔
色彩設計:鈴木ようこ
撮影監督:松向寿(STAR Laboratories)
編集:武宮むつみ
音響監督:大寺文彦
音楽:桶狭間ありさ
プロデュース:EGG FIRM
アニメーション制作プロデューサー:富岡哲也
アニメーション制作:Studio五組×AXsiZ
□ キャスト
北条才人:坂田将吾
桜森朱音:矢野妃菜喜
石倉陽鞠:鈴代紗弓
北条糸青:稗田寧々
真帆:前田佳織里
北条天竜:大塚芳忠
桜森千代:平野文
北条留衣:結川あさき
※高橋龍也、高松瞳の高ははしご高が正式表記。