<第101回箱根駅伝>◇25年1月3日◇復路◇東京−箱根(5区間109・6キロ)
東洋大が激しいシード権争いを制して9位となり、継続中の記録では最長となる20年連続シード権を獲得した。
最終10区で東洋大、東京国際大、帝京大、順天堂大の4校が8番手集団を形成。このうち1校がシード権を逃す展開は最終盤までもつれた。激しい争いが続いた中で、東京国際大がまず前に出ると、東洋大の薄根大河(2年)は帝京大にわずかに先着して9位でゴール。8位と9位、9位と10位の差はそれぞれ1秒だった。東洋大のスローガン「その1秒をけずりだせ」を体現するような激戦だった。11位の順大は7秒差でシード権を逃した。
東洋大は往路9位からスタート。6区西村真周(3年)が9位をキープ。7区の内堀勇(1年)が順位を3つ落として12位となったが、8区で網本佳悟(3年)がリカバリー。9位とタイム差なし、シード圏内の10位に順位を押し上げた。
吉田周(4年)が走った9区はシード権争いがさらに熾烈(しれつ)に。帝京大、順天堂大、日体大と東洋大の4校が8番手で並走するシーンも見られた。その争いを制した吉田が8位でアンカーにたすきリレー。10区の薄根がシード圏内を死守した。
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往路では主力にアクシデントが続き4選手が当日変更。2区を終えた時点で後ろから2番目の19位と苦戦した。一時は暗雲が色濃く漂った中で、チームが一致団結して逆境をはね返した。
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