ラ・リーガ第12節延期分が3日に行われ、バレンシアとレアル・マドリードが対戦した。
残留圏と勝ち点差「4」の19位と低迷するバレンシアにとっては、カルロス・コルベラン新監督の初陣。勝てば暫定首位に浮上する2位レアル・マドリードを『メスタージャ』に迎えた。試合の均衡が破れたのは27分、バレンシアが先手を取る。自陣でのボール奪取からカウンターを繰り出し、最後はゴール前のこぼれ球をウーゴ・ドゥロが押し込んだ。
ビハインドで折り返したレアル・マドリードは52分、キリアン・エンバペがペナルティエリア内でPKを獲得。ジュード・ベリンガムがキッカーを務めたが、ゴール右下を狙ったシュートはポストに嫌われて同点とはならない。
さらに59分、スルーパスに抜け出したエンバペがゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドで取り消された。
すると79分、ヴィニシウス・ジュニオールが相手GKストレ・ディミトリエフスキへの暴力行為で一発退場。レアル・マドリードは数的不利に立たされる。
そんな状況を変えたのが、39歳のベテラン、ルカ・モドリッチだった。85分、味方との細かいパス交換で中央を破り、最後はモドリッチが相手GKとの一対一を制して今季リーグ戦初ゴールを記録。レアル・マドリードが試合を振り出しに戻した。
そして後半アディショナルタイム5分、レアル・マドリードが逆転に成功する。敵陣高い位置で相手にプレッシャーをかけてミスを誘い、ボールを奪取。ベリンガムが冷静にゴールネットを揺らし、自らのPK失敗を取り返した。
逆転されたバレンシアは後半アディショナルタイム10分にルイス・リオハがカットインから強烈なミドルシュートを放ったものの、ゴール左上を狙った一撃はポストに阻まれて得点には至らず。試合はこのまま終了し、レアル・マドリードが2−1の逆転勝利で首位に浮上した。
レアル・マドリードの次戦は6日に行われ、コパ・デル・レイ(国王杯)3回戦で4部のデポルティーバ・ミネラと対戦する。バレンシアは7日にコパ・デル・レイ3回戦で2部のエルデンセと対戦する。
【スコア】
バレンシア 1−2 レアル・マドリード
【得点者】
1−0 27分 ウーゴ・ドゥロ(バレンシア)
1−1 85分 ルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)
1−2 90+5分 ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)