ミランのセルジオ・コンセイソン監督が、自身の初陣を振り返った。3日、イタリアメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えた。
コンセイソン監督は、パウロ・フォンセカ前監督の後任として、2024年末にミランの監督に就任。現役時代にインテルなどでプレーし、指揮官としてポルトで成功を収めたコンセイソン監督は、3日のスーペルコッパ・イタリアーナ(スーパー杯)準決勝ユヴェントス戦で初陣を飾った。
ミランは21分、ディフェンスラインの背後を取られてケナン・ユルディズの先制点を許し、1点ビハインドで後半を迎える。それでも71分にクリスティアン・プリシッチのPK成功で追いつくと、75分にはユヌス・ムサが相手のオウンゴールを誘って逆転成功。2−1で勝利したミランは、インテルが待つ決勝戦に駒を進めた。
コンセイソン監督は試合後、「最初の45分が終わってハーフタイム、私は確かに選手たちにキスはしなかった。それどころか、準備してきたことができなかったことに怒った」と、前半のパフォーマンスに落胆したことを隠さず。「前半は、ボールの循環が遅く、守備でミスが多い、少し前のミランを見た」と言葉を続けたが、「ハーフタイムには、互いの目を見て、勇気を持ってピッチに戻ってきた」と後半に取り返した選手たちを称えた。
さらに同監督は、「選手たちはいいグループだし、クオリティも高いが、もっと何かを成し遂げようとする意地が少し足りない。選手たちにも、たまには刺激が必要だ。私はあまり親切ではないし、ハグをするのも好きではない。むしろ腹が立つことの方が多い。笑顔の少ない監督を受け入れてくれたことに感謝している。私は友達を作るためではなく、勝つためにここにいるのだ」ともコメント。チームのメンタリティ改善に意欲を示した。
勝利に満足感を示しつつも「まだ何も勝ち取っていない」と、トロフィー獲得への意欲を示したコンセイソン監督。同監督にとって古巣戦となるスーパー杯決勝の“ミラノ・ダービー”は、6日28時(7日4時)から行われる。
【ハイライト】ユヴェントス 1−2 ミラン