アメリカ運輸省は、ジェットブルー航空に対して、慢性的な遅延を理由として200万米ドルの罰金を課した。
アメリカ運輸省が慢性的な遅延を理由として、航空会社に罰金を課すのは初めて。アメリカ運輸省の規則では、実際の発着時刻を反映しない非現実的な発着スケジュールを設定することを禁止しており、消費者を誤解させ、競合他社から不当に需要を取り込む、不公正で反競争的な慣行を取り締まるものとしている。規則上では、あるフライトが1か月あたり10便以上運航され、このうち半数以上が30分以上の遅延もしくは欠航した場合、慢性的な遅延と定義されている。
アメリカ運輸省の調査では、ジェットブルー航空は2022年6月から2023年11月までの間、4便を少なくとも145回にわたり、慢性的に遅延させていた。アメリカ運輸省は、ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ〜ローリー・ダーラム線で慢性的な遅延発生を警告していたものの、さらに別の3路線でも同様の遅延運航を継続していた。これら4路線では、全体の遅延の70%以上がジェットブルー航空によるものだったという。
罰金額の半分は、アメリカ財務省に現金で支払う必要がある。残りは命令に該当する遅延運航もしくは今後1年以内に運航するフライトのうち、3時間以上の遅延や欠航が発生した場合に影響を受ける乗客への補償に充てる。金額は1人あたり最低75米ドル以上である必要がある。
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