SNSでやたら見る“冷凍の宅配弁当”で「口の中がバグった」ワケ。和食と中華で全然ちがう

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2025年01月04日 16:00  女子SPA!

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中まで牛肉がパンパン
 冷凍宅配弁当「ナッシュ(nosh)」が好調だ。2018年のサービス開始からの累計販売食数は、昨年で9000万食を突破している。レンジで温めればすぐに食べられ、食器洗いの必要もない。さらには、全メニューが糖質30g・塩分2.5g以下と栄養管理までしっかりできていることから、忙しい人やダイエット中の人から人気を集めている。

 ネット広告でも頻繁に見かけるため、「ナッシュ」に興味を持っているものの「手軽で美味しいなんて、そんなうまい話ある?」「糖質も塩分も控えめってことは、味が薄く、ボリュームもないのでは?」など疑問を抱いている人は少なくないだろう。

 そこで今回は、ナッシュの冷凍宅配弁当を実際に注文。和洋中のメニューと、カレーチェーン「カレーハウスCoCo壱番屋(以下、ココイチ)」とのコラボメニューを加えた計4品を本音レビューしたい。

◆到着する前に「冷凍室の整理」が必要なので注意

 今回は4品をレビューするが、ナッシュのプランでは最低でも「6食」からの注文になる。ここで注意すべきなのが、自宅の冷凍庫の容量問題だ。

 ナッシュの弁当容器は高さが約4.2センチ、縦が約17センチ、横が約18.5センチと決して小さくない。

 そこそこ大きい6品を収納できる冷凍庫のスペースが必要になり、到着時間を計算して冷凍庫内を整理しておかなければいけない。その辺りも鑑みて注文することを勧めたい。

◆ご飯の量は少ないものの、和食の味には違和感なし

 本題に入る。まずは和食として選んだ「鰻の出汁茶漬け〜ひつまぶしの3杯目〜」。

 他とは異なる「プレミアム」のメニューであり、プラス250円払う必要がある。ただ、ウナギという高級食材を使用しているため多少の課金は仕方ない。

 低カロリーのため仕方がないとはいえ、やはりご飯の量には少なさを感じた。肉厚な鰻が多く乗っており、味については申し分ない。オクラがとろみを作り出しているため、一般的な茶漬けよりもスルスルっと食べ進めることができた。出汁の風味が効いた優しい味になっており、お酒を飲んだ後に食べたくなる。

 副菜の「じゃがいも明太」はじゃがいもと一緒にピーマンも明太子とあえてあり、ピーマンと明太子の組み合わせが意外と悪くないと知ることができた。「大根と桜えびのあえ物」は言ってしまえば切り干し大根。大根の香りが強いためエビの味はあまりわからなかった。「小松菜の高菜そぼろ」は和風出汁と高菜しょうゆ漬けで作られた上品な味付けがされており、「居酒屋のお通しで出てきてほしい」とさえ思った。

 ナッシュのメニューは脂っこさがなく、全体的にアッサリしている。もともと和食自体が、油を多く使用したり、塩分マシマシにしたりすることが少ないため、「鰻の出汁茶漬け〜ひつまぶしの3杯目〜」の味に物足りなさを覚えることはなかった。

◆洋食のハンバーグは、豆腐ハンバーグのようなアッサリ感

 次は洋食として「チリハンバーグステーキ」を選択。

 ハンバーグという脂質が多いメニューの仕上がりが気になるところ。

 ハンバーグを半分に切ってみると中までパンパンに牛肉が詰まっている。ただ、肉汁がドバドバ溢れる感じではない。食べてみると牛肉のうまみはあるものの、ジューシーさはあまりなく、豆腐ハンバーグのようなアッサリ感。チリソースは辛さ控えめ。食べ応えよりも食べやすさが優先されており、チーズを大量にかけて“台無し”にして食べたくなった。

 副菜の「そら豆のポテトサラダ」はマヨネーズが使用されているものの、脂質を抑えるためなのかマヨネーズの味はしない。じゃがいも本来の美味しさが感じられた。「なすのバジルソース」もしつこくない味付けが良く、パクパク食べられる。人参とパプリカが入った「彩り野菜」はあまり味がせず、“主菜のチリソースをつけて食べる”というあまり人には見られたくない食べ方をした。

◆油ありきの中華はどう? 回鍋肉で「口の中がバグる」

 調理時に油を大量に使う中華料理の定番がどのような味になっているのか気になったため、中華は「回鍋肉(ホイコーロー)」にした。

 豚肉もキャベツも何切れも入っており、具材にはボリューム感がある。

 肝心の味は他のメニューとは違ってアッサリ感はなく、辛さとしょっぱさのあるれっきとした回鍋肉の味付けだった。ただ、脂っこさがまったくない。「味は回鍋肉だけど脂っこさがない」という未知との遭遇に口の中が若干バグる。いかに回鍋肉は脂っこさが味を支えていたのかを教えられた。

 副菜の「焼売」はやはりジュワっとした肉汁はないが、しょっぱさのあるジャンクさが良い。「エビの香味だれ」はイマイチ味付けがわからなかったが、エビ本来のうまみとプリプリ食感を味わえて最高。「もやしと卵のあえ物」はとろみがあり、中華風の味付けも丁度良い。「回鍋肉」の副菜が今回の4つの中で一番好みだった。

◆CoCo壱番屋とのコラボでは“カリフラワー米”を使用

 最後は「CoCo壱番屋ハンバーグチーズのビーフカレー」。カレーライスという、食欲をしっかりと満たしてくれるメニューのクオリティをしっかりレポートしたい。

 まずルーが半分でなく全体にかかっているため、カレーライスというよりはカレーリゾットという雰囲気。 

 また、糖質を抑えるためなのか、ご飯の中には四角に刻まれたカリフラワーが混ざっている。面白いアイデアではあるが、“カリフラワー米”の食感はポリポリしており、噛んでいるとどことなく違和感を覚えた。

 ルーはココイチとのコラボメニューだけあって美味しく、チーズとの相性もいい。ただ、ハンバーグは「チリハンバーグステーキ」同様、アッサリとした仕上がり。それでも、今回の4品の中では一番満腹感を得られるメニューだった。

 副菜の「ブロッコリーガーリック」はブロッコリー特有の苦みが無くて野菜嫌いのお子さんでも食べられそう。「ほうれん草ソテー」はしっかり味がついており、なぜか給食で食べたほうれん草のソテーを思い出した。「キャベツえのきサラダ」はえのきだけの味はよくわからなかったが、シャキシャキした甘味のあるキャベツは美味しかった。

◆満腹感はそこまでないが、空腹に苦しむこともない

 4品すべてに言えるが満腹感はそこまでない。ただ、1日3回の食事のうち1〜2回なら空腹に苦しむことはない。また、味については先述した通り、基本的には薄味なため、和食であれば味に不満を持つことは少ないのではないか。言い換えれば、中華のように本来味が濃く、油を多く使用する料理では物足りなさを覚えるかもしれない。

 「6食プラン(税込4190円)」をオーダーして、初回割引やら配送料やらいろいろ足し引きがあり、なんやかんやで合計は3627円だった。一食当たり約600円である。これが高いか安いかは人によるが、たまに食べる分には悪くないように思う。

<写真・文/望月悠木>

【望月悠木】
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki

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  • nash使ってるけど総菜なのか弁当なのか微妙w 前に問い合わせたら「総菜だけの弁当です」という訳わからない回答w 大して美味くないけど1バリエーションとして
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