24年ぶりの牝馬Vなるか。シンリョクカ(牝5、美浦・竹内正洋厩舎)とクリスマスパレード(牝4、美浦・加藤士津八厩舎)の2頭が、中山金杯(4歳上・GIII・芝2000m)で牡馬撃破を狙う。
近年の中山金杯では牝馬が苦戦傾向だ。古くは82年のエイティトウショウや90年のメジロモントレーなど、これまで7頭が戴冠を果たしている。しかし、01年のカリスマサンオペラを最後に未勝利。02年以降は延べ31頭が出走しながら、02年のタフグレイス、05年のマイネヌーヴェル、23年のクリノプレミアム、24年のククナの2着が最高着順となっている。
今年は重賞ウイナーの2頭が参戦を予定している。シンリョクカは24年の新潟記念を番手追走から押し切って重賞初制覇。続くエリザベス女王杯でも4着に健闘し、今まさに充実期といった雰囲気だ。中山も中山牝馬Sで3着の実績があるので問題なし。ここで2つ目のタイトル獲得を狙う。もう1頭のクリスマスパレードは24年の紫苑Sの覇者。続く秋華賞でも5着に踏ん張り、地力強化をアピールした。今回はオープンでは初となる牡馬相手の競馬となるが、前有利の展開になれば見せ場以上があっていい。
24年ぶりの牝馬Vとなるか。ともに自慢の先行力を生かし、牡馬にひと泡吹かせることを期待したい。