“真の紺色”は俺たちだ! 東海大大阪仰星(大阪第2)のダブル主将でSO吉田琉生(るい、3年)は「真の紺色を決める大会だと思っている。日本で一番の紺色ジャージーが仰星であることを示したい」。今大会花園4強入りした4校のファーストジャージーが紺色。3大会ぶり7度目の全国優勝で証明するつもりだ。
5日の準決勝は常翔学園(大阪第3)との大阪決戦だ。注目のカードで「大阪対決でお互い気持ちも入ると思うし、絶対に負けられない戦いになる。しっかり仰星のラグビーを体現していく」と息巻く。この日は大阪・枚方市内の自校グラウンドで約3時間の調整。練習後はチーム全員で円陣を組むなど、気分は最高潮に達していた。
現チームのクラブ目標に「染める」を掲げ、目標を達成するための10箇条の1つに「精鋭無比」がある。きっかけは現3年生が2年生だった春。千葉・習志野市にある陸上自衛隊で第1空挺(くうてい)団を2泊3日で訪れ、部隊標語でもある「精鋭無比」の意味を教えてもらった。湯浅大智監督(43)は「他と比べることができない集団になるんじゃなくて、他と比べることができないぐらいの積み重ねをする。日々、積み重ねる人たちが精鋭無比と教えてもらいました」と明かした。
吉田主将は「人生、命をかけることがこういうことなのかを目の当たりにした。そういう経験があって、みんな(精鋭無比の言葉に対して)感銘を受けた」と言う。
目標の日本一まで、あと2つ。「1つ1つの試合にかける気持ちを持っていきたい」。並々ならぬ覚悟で、仰星フィフティーンが冬の聖地で大団円を迎える。【佐藤究】
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