セレクトセールで5億1000万円の高値となったショウナンアデイブ(牡6、栗東・高野友和厩舎)が、中山金杯(4歳上・GIII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。
ショウナンアデイブは父ディープインパクト、母シーヴ、母の父Mineshaftの血統。半姉のキャスリンソフィア(Cathryn Sophia)は16年のケンタッキーオークスの覇者。20年のセレクトセール1歳では同年の最高価格となる5億1000万円(税抜、以下同)の高値で取引された。
ここまで24戦4勝。2勝クラスで足踏みが続いたが、24年4月の明石特別で1年4カ月ぶりの白星をゲット。3勝クラスに昇級後は2着、9着、7着と一進一退だったが、前走の修学院Sを制し、待望のオープン入りを決めた。今回は22年の京都新聞杯(8着)以来、2年8カ月ぶりの重賞チャレンジ。それだけに楽ではないが、軽ハンデを生かしての上位進出があっても不思議はない。
国内のセールで取り引きされた馬に限ると、過去最高額の重賞勝ち馬は14年のきさらぎ賞とチャレンジCを制したトーセンスターダム、19年のきさらぎ賞を勝ったダノンチェイサー、24年の中日新聞杯覇者のデシエルトの3頭で2億5000万円。したがってショウナンアデイブが勝てば、3頭を抜いて首位浮上となる。ここまでの総獲得賞金は落札額の6分の1程度。まずはここで初タイトルをつかみ取り、飛躍への足掛かりとしてみせる。