<ラグビー・リーグワン1部:東京SG30−30トヨタ>◇第3節◇4日◇東京・味の素スタジアム◇観衆1万5914人
大型補強で昨季7位からの浮上を狙うトヨタヴェルブリッツ(トヨタ)が、今季初勝利を逃した。
開幕2連敗同士の一戦で、同3位の東京サントリーサンゴリアス(東京SG)と30−30の引き分け。勝ち点2を分け合い、埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉)から加入した日本代表SO松田力也(30)は「勝てるゲームを落とした。責任を感じています」と悔やんだ。
前半を8−14で折り返したが、5点を追う後半37分に途中出場のBKマット・マッガーン(31)が同点トライ。松田の左中間15メートルライン付近のゴールが外れ、勝ち越しを逃した。攻撃のかじ取りで勝利目前までけん引してきただけに「ああいう場面で決めていかないといけない。僕のキックが勝利に直結する試合でした」と反省した。
ラスト1プレーの後半44分には自陣で得たPKで、FBティアーン・ファルコン(27)がPGを狙った。ゴールポストに届かずに失敗となったが、日本代表NO8姫野和樹主将(30)は「彼が『蹴らせてくれ』と言ってくれた。彼が努力している姿を見ているし、100%信じた」とすがすがしかった。その上で「次に向けて下を向く暇はない。ポジティブに準備していきたい」と次戦を見据えた。
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後半11分に一時逆転のトライをした前東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)の日本代表CTBニコラス・マクカラン(28)、身長208センチでスコットランド代表を長くけん引したロックのリッチー・グレイ(35)など豪華布陣で臨む今季。15年W杯でニュージーランド代表を優勝に導いたスティーブ・ハンセン新ヘッドコーチ(65)は「私自身これまで成功を経験しているチーム、そうでないチームを経験してきたが、ハードワークは必ず報われると信じている」と強調した。
まだ第3節。生みの苦しみを乗り越え、まずは上位6チームのプレーオフを目指す。【松本航】
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