コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)3回戦が4日に行われ、バルバストロ(4部)とバルセロナが対戦した。
ハンジ・フリック新監督の下で今季開幕から好調なスタートを切ったバルセロナ。しかし、11月中旬ごろから徐々に調子を落とし始め、現在は公式戦連敗中となっている。そんななか、同クラブが3回戦よりコパ・デル・レイに登場。注目の対戦相手は、4部所属ながらエスパニョールなどを破ってベスト32に駒を進めたバルバストロだ。バルセロナはロベルト・レヴァンドフスキなどの主力に加え、ヴォイチェフ・シュチェスニーらをゲームの頭から起用。今夏開催のコパ・アメリカ2024で負傷したロナルド・アラウホも先発メンバーとして復帰した。
試合は序盤からバルセロナが相手を圧倒するが、バルバストロもホームの声援を背に粘り強く対応。20分にはコーナーキックからアラウホが決定的なヘディングを放ったものの、GKのビッグセーブに防がれてしまう。それでも直後の21分にバルセロナが均衡を破る。左からのコーナーキックはGKにパンチングされるが、こぼれ球を回収した流れでフレンキー・デ・ヨングがクロス。アラウホが頭で折り返し、エリック・ガルシアがヘディングで押し込み先制点を挙げた。
攻勢を強めるアウェイチームは、31分にもセットプレーで追加点をマーク。パブロ・トーレがマーカーとの接触で転倒し、右サイドの浅い位置でフリーキックを獲得する。トーレが自らキッカーを務めると、右足でファーにインスイングのクロスを供給。飛び込んできたレヴァンドフスキがヘディングを放ち、ボールはDFに当たってゴールに吸い込まれた。
後半もバルセロナの勢いは止まらない。開始直後の47分にエリック・ガルシアが左サイドをドリブル。敵陣中央のフェルミン・ロペスに繋ぐと、トーレを経由して前線のレヴァンドフスキへとパスがわたる。マーカーとのコンタクトを制してボックス内に侵入し、余裕を持った状態でシュート。GKとの1対1を冷静に見極め、大きな3点目を決めた。
56分にはバルバストロのビルドアップに対してプレスをかけ、相手GKのパスをトーレがエリア内でインターセプト。確実に沈めてバルセロナがリードを4点に広げる。一方のバルバストロも、終盤に入ってからは敵陣内でのプレータイムが増加する。結局、そのまま試合は4−0で終了。バルセロナが14日に開催されるラウンド16へと進出した。
【スコア】
バルバストロ 0−4 バルセロナ
【得点者】
0−1 21分 エリック・ガルシア(バルセロナ)
0−2 31分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
0−3 47分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
0−4 56分 パブロ・トーレ(バルセロナ)