コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)3回戦が4日に行われ、マルベジャ(3部)とアトレティコ・マドリードが対戦した。
現在公式戦12連勝中と好調を維持するアトレティコ・マドリード。最高の形で2024年を締め括った同クラブの新年初戦は、2012−13シーズン以来の優勝を狙うコパ・デル・レイの3回戦だ。ここまで下位カテゴリーのクラブを順調に下しており、今回対戦するのは3部所属のマルベジャ。アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督は、アントワーヌ・グリーズマンとフリアン・アルバレスを前線に起用した。
試合は序盤からアウェイチームが主導権を握り、16分に早くもスコアが動く。最終ラインでボールを繋ぎ、ロドリゴ・デ・パウルが左から右に大きく展開。裏に抜け出したジュリアーノ・シメオネが頭で中に折り返す。グリーズマンからボックス内のG・シメオネへリターンが送られると、倒れ込みながら右足でシュート。グラウンダーのボールはGKに防がれたものの、グリーズマンが押し込んで先制点を挙げた。
その後もアトレティコ・マドリードが攻勢を強め、相手の2倍以上となる7本のシュートを記録。マルベジャもセットプレーを中心に得点の機会を探るが、互いに目立ったチャンスを作れないままゲームはハーフタイムへと突入した。
後半立ち上がりの50分には、アトレティコ・マドリードが敵陣左サイドでボールをロスト。パスを繋ぐマルベジャに対して前線からプレスをかけると、ボックス手前でデ・パウルがインターセプトに成功する。自らGKとの1対1を制してゴールに流し込んだが、ボール奪取時のデ・パウルにハンドが確認されたため、主審はファウルと判断した。
前半は劣勢となったマルベジャだったが、後半の序盤は支配率で相手を上回るなど敵陣でのプレータイムが増加する。守備陣も好プレーを披露し、59分にデ・パウルの強烈なミドルシュートをGKダニエル・マルティン・ロドリゲスがビッグセーブ。63分にはコナー・ギャラガーのシュートがポストに直撃するなど、アトレティコ・マドリード側もチャンスを仕留めきれない。
結局、そのまま試合は1−0で終了。アトレティコ・マドリードが14日に開催されるラウンド16へと進出した。
【スコア】
マルベジャ 0−1 アトレティコ・マドリード
【得点者】
0−1 16分 アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)