「写真・アルバムをどうしても捨てられない」問題が解決。気持ちよく整理がはかどる5つのステップ

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2025年01月05日 08:50  女子SPA!

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女子SPA!

写真
「シンプルにすっきりと、必要最低限のモノだけを持つ暮らしをしたい」と捨て活を始めると、「思い出関連」のアイテムで手が止まることに気づきます。

特に「写真」「アルバム」は手が止まりがち。整理するために開いたはずが「懐かしいなあ」と眺めて終わることを繰り返し、結局「今度にしよう」ととりあえず箱に入れたまま、数年が経過。

そんなある日、気が付いたのです。

「私はこれまで編集者・ライターとして、25年以上も写真をセレクトしてきたじゃないか」ということに。プロのカメラマンがハイスペックなカメラで撮影した、イケてる写真の中から「掲載する写真」を選び抜いてきたのです。その経験を応用すれば、写真を処分できるようになるのではないか、と!

長年の編集者・ライター経験から編み出した「写真を捨てる5STEP」をご紹介します!

◆STEP1 とりあえず1か所に全部、集めてみる

まずは、しまってある写真やアルバムを1カ所に集めて、「総量」を視覚的に確認してみましょう。

時代を感じるいにしえのアルバムもあれば、アルバムに整理すらされず、透明なビニール袋に入ったままの写真がこんなに……。クッキー缶にとりあえずしまっていた写真もかなりの枚数。しかもパッと見ただけでも「イケてない」写真も多数。

写真に印字された日付を見ると、2015年ぐらいまではプリントした写真をあげたり、もらったりするカルチャーが残っていたよう。特にネガフィルム時代は「現像してみないと、写り具合が分からない」上に「せっかく現像したから」と、イケてない写真まで保管していたのだ、と気づきました。

◆STEP2 「ベストアルバムを作る」と決めて選考

まずは「わたしのベストアルバム」や「〇〇ちゃんのベストアルバム」を作ると宣言しましょう。「ベストアルバム」に収録する写真を選びながら、選考落ちした写真を捨てていくのです。

選考の基準は「自分の死後、第三者に見られてもいいか」または「『昔の私』『小さいころの〇〇ちゃん』と、誰かに胸を張って見せられるか」です。要するに「イケてる写真」のみを残すのです。「懐かしい!」と楽しむことを目的にしてしまうと、変な顔も変な髪型も愛おしく見えてきて選考の基準が下がるのでグッとガマン。

「ピンぼけ」「暗い」「顔が白トビしている」「変な顔をしている」「ダサいポーズをしている」「おかしな服を着ている」といった写真は当然、選考落ちします。スマホで撮影、イケてないショットはその場で削除する感覚で進めれば、案外、サクサクとはかどります。

15分ほどの選考であっさりと「捨てる」に入れられた写真たち。こうしてまとめてみると「なぜ、こんな写真を後生大事に取っておいていたのか」と思えてくるから不思議です。

保管されている写真やアルバムの量にもよりますが、この選考会は一度ですべてをやり切ろうとせずに、長期戦覚悟で臨むのがおすすめです。

◆STEP3 「捨てる」写真は、直近の可燃ゴミに出す。どうしても捨てがたい写真は「保留BOX」に。

服やバッグなどあらゆるモノに通じることですが、いったんゴミ袋に入れてしまえば「これはゴミだ」と脳が認識します。迷わずゴミ袋に入れ、速やかに可燃ゴミの日に捨ててしまえば、そのうち捨てたことすら忘れてしまうものです。

選考を重ねていくと、自分の写真は案外、手際よく選考できることに気づきます。「若き日の私よ、どうしてこの服が(髪型が)良いと思ったのだ?」と聞きたくなる写真。名前すら思い出せないイケメン2人と、女友達と4人で遊園地と思しき場所で撮った学生時代の写真。イケメンとはいえ、記憶にも残ってない思い出を残しておく理由が見当たりません。

バッサバッサと自分の写真をゴミ袋に入れていく手が止まってしまうのが、かつて飼っていたペットたちの写真。

似たような写真が何枚もあるというのに。

ここで無理に捨てる決断をしようとすると「やっぱり捨てられない私」と、自己肯定感を下げるだけになってしまいます。なので、決断できない写真は「保留BOX」に入れて保管。「マイベストアルバム」に入れる写真が決まってきた段階で、他の写真とのバランスを見ながら再度、検討しましょう。

保留BOXは「きれいだから」と捨てられなかったお菓子の箱。捨てられない性分を再認識しつつ、「ほら!役に立った!」という成功体験になってしまった、と自戒。保留BOXはあえて小さめを選ぶことで「保留できる枚数にも限度がある」ことを、自分に知らしめる効果があります。

◆STEP4 ベストアルバムを決め、その枚数まで写真を絞り込む

ベストアルバムに入れる写真の選考と同時進行で、「ベストアルバム」にするアルバムを選びます。

アルバムは台紙を付け足せないタイプのほうが、上限が決めやすいのでおすすめです。1冊に入れられる量は「L版200枚まで」ぐらいが、保管のしやすさと「他人のアルバムを見せられた人の気持ち」としても適切な分量です。「200枚まで残せる!」というのは、捨てるときの心理的なハードルも下がります。

もちろん、それ以下の枚数でもOKです。

全40P、L版200枚を収められる貼るタイプのアルバムで「マイベストアルバム」を作ることに。「貼るタイプ」はフィルムで写真をカバーできるので、プリントされた写真の劣化を防ぐ効果もあります。表紙の写真は、購入時に入っていた見本。もちろん、この写真も差し替え可能。

◆STEP5 選考が終わったら、ベストアルバムづくりに専念する

アルバムの容量ぐらいまで、選考を進めたら写真をアルバムにマスキングテープで仮止めしながら、構成を決めます。この段階が最終選考になります。

子どものころからの時系列や、旅の行き先などでカテゴリーして構成するのが王道ですが、全く違う年代の似たようなシチュエーションで縛るのもユニークです。

STEP2を進めている過程で「食べているところ」の写真がやけに多いことに気づきました。我ながらいい顔をしているので「いただきます。」というページを構成してみようかな、と考えています。

旅先の海やプールで「浮いている」写真も多数発見。もう、着ることはないであろうビキニの思い出とともに「浮いてます。」というページがあってもいいかもと、とりあえず仮止め。

写真を捨てながら「マイベストアルバム」を作る作業は、コツコツ気長に、がおすすめです。ぜひ、試してみてくださいね。

<文・撮影/栗原貴子>

【栗原貴子】
(くりはら・たかこ)コンテンツディレクター、編集・ライター。ライフスタイルマガジン元編集長。仕事がたてこんでくると、掃除や片付け、捨て活で現実逃避をするクセがある。着物好きが高じて「きものコラムニスト」として雑誌連載やイベント登壇、着物カタログの制作などの活動にも従事。目下、似合わなくなった若き日の着物や帯を、どうやって片付けるかを悩んでいる

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