難関資格を続々取得!“FP1級”サバンナ八木真澄が教える、ラクラク節約術「白州の空き瓶にトリスを移して飲もう」

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2025年01月05日 09:30  日刊SPA!

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サバンナ八木真澄さん
 初の自著『年収300万円で心の大富豪』を出版したり、念願のFP1級・一種外務員資格試験に合格したりと快進撃が続くサバンナの八木真澄さん(@yagimasumi1974)。所属する吉本興業が2024年発表した「営業出演本数ランキング」でも約6000組中4位にランクインしており、話題性にも事欠かない存在だ。お笑いの範疇を超えて、本を出版したり、FP1級等の資格を取得する目的とは?
◆はじまりは自己分析、初の著書

――オリジナルの節約術やお金に対する考え方をまとめた『年収300万円で心の大富豪』が面白いと話題になりました。

八木真澄(以下、八木):ありがとうございます。僕は昔から日記みたいな小説みたいなものをちょこちょこ書いていて、2年ほど前からは、生活する中で生きやすくなるルールや教訓なんかをスマホのメモに入れていたんです。それを千原ジュニアさんのYouTubeで紹介したら、KADOKAWAさんから声がかかって本になりました。

――何をきっかけに、これらのメソッドや教えに気づいたのですか?

八木:そもそも、自分の置かれた環境が特殊というのがあると思います。芸人である僕のまわりには何億も稼ぐような人もいれば、毎日バイトしてるような人もいて、お金持ちとそうじゃない人の振れ幅がすごいんです。そんな人たちと過ごす中で、自分自身をどうコントロールするかは非常に難しいですよね。どちらかの感覚に合わせるのも違う気がします。

 どこを軸にするか考えた時に、他人の目や一般的な考えは一切気にせず、どちら側にも偏らない、僕だけのアリナシのボーダーラインをはっきりさせようと思ったんです。自分がなぜ他人を羨ましいと思うのか、なぜ妬ましいと思うのかとか、色んな角度から自己分析をしていきました。そうしたら、400か条ぐらいになったんです。

◆ビジネスホテルには泊まるけど、カプセルホテルには泊まらない

――多いですね(笑)。具体的には、どんなルールがあるんですか?

八木:例えば……営業で地方に行った時は、安いビジネスホテルには泊まるけど、カプセルホテルには泊まらない、ですかね。なぜなら、夜にFaceTimeで家族とのビデオ通話ができないからです。

 また細かい話だと、営業で地方に行った時にスーパーなどで売られているオススメがその地方の特産品かどうかを調べたりもします。例えば海鮮丼が売っていたら、そのネタが近くの海で獲れるものなのかどうかを調べるんです。せっかく地方に行っているなら、その土地の美味しいものが食べたい。でも、どこか遠くの海から取り寄せているネタを使っているんなら、別に食べなくてもいいと思うんですよね。

 こういうふうにひとつずつ自己分析していって、本当に大切なものは何なのか、なぜそうしなければならないのかなどの明確な理由を見つけていきました。その結集が『年収300万円で心の大富豪』なんです。

◆もっとも重要で生きやすくなるポイント

――著書の中には、物価高・低賃金でも生き抜くための75個のポイントが載っています。この中で、もっとも重要だと思うのは?

八木:見栄を張らないことだと思います。例えばノーブランドのバッグを使っている人に、「自分はヴィトンのバッグを使っている」と自慢する人がいたとします。こういう人は後で自分が苦しくなるんです。なぜなら、ヴィトンよりも高級なバッグを持ってる人は世の中にたくさんいて、その人と会った時に優越感が劣等感に変わってしまうから。

 でも、「バッグは物を入れて運ぶモノ」だと割り切って、ノーブランドのバッグでも気にせずに使っていたら、どんなに高級ブランドのバッグを持っている人と出会っても何も感じないですよね。そうやって、物事を突き詰めて考えていったら、自分をブラさずに過ごせると思います。

◆簡単に取り入れられる八木流節約術

――簡単に取り入れられる節約術も教えてください。

八木:色んなパターンがあるんですが、お酒好きの人にオススメなのは、好きなウイスキーの空瓶に業務用ウイスキー入れて飲む方法です。僕は「白州」が好きなのですが、10年前よりだいぶ値上がりしてなかなか手が出せなくなったので、比較的安い「トリスウイスキー」の業務用ボトルを買って、少しずつ白州の瓶に移してから飲むようにしてます。2杯目から酔ってきて、白州を飲んでいる気分になれます。

 他には、アミューズメントパークの年パスを買って、子どもが「行きたくない」というまで徹底的に遊ばせまくる方法もあります。我が家は「ひらパー」と「USJ」の年パスを持っていて休みの日のたびに行くので、いつの間にか、子どもがひらパーのお化け屋敷を怖がらなくなりました。

 難易度の高いシューティングゲームもあるんですが、行くたびにやるので家族全員が毎回高得点を出して景品をもらえるようになりました。ついには子どもに「もう行きたくない!」と泣かれました(笑)。

 これは、元を取るための節約術でもありますが、教育にも通じているところがあります。ゲームもYouTubeも、1日1時間までといった制限を設けず、徹底的に子どもにやらせると、そのうち満足して見向きもしなくなるんです。ただ、自分ルールはあくまでも自分のものなので、他人に強要するのはダメですよ。そこだけは気をつけてくださいね。

◆勉強法にお金のテクニックまとめ、次は?

――スマホのメモはまだまだあるようですね。『年収300万円で心の大富豪』の続編や、ほかに出版したい本はありますか?

八木:あります。ひとつは『世界一ゆるい勉強法』という本です。FPの試験勉強をする中で見つけた勉強法をまとめていて、今は自分で検証している段階です。

 もうひとつは、日常生活で役立つ、お金に関する情報やテクニックをまとめた本です。例えば、家を買う時にマンションと戸建てはどちらがいいのか、年金は何歳でもらうのがお得なのかです。人によって得する選択肢が違うのに、あまり知られていないんですよね。

 例えば、厚生年金は65歳からもらえますが、受給時期の繰り上げ(60歳から支給開始)、繰り下げ(最大75歳まで支給時期を遅らせる)ができます。繰り下げると支給額が増えますが、もし配偶者が年下の場合、受給資格者が厚生年金の受給時期を繰り下げると、配偶者がもらえるはずの加給年金がもらえなくなってしまうんです。

 そういう普通に暮らしているだけでは知ることのできない情報や節税テクニックを伝えられたらいいですね。あとは、若い頃はパチンコが好きでよくやっていて、独自の勝ち方や勝つことへの考え方もあります。制度や法律といった硬い話だけじゃなく、こういった軟らかい話も伝えられたらいいですね。

◆ご飯をおいしく食べて眠りたい

――2024年、FP1級と一種外務員資格試験に合格されましたし、お金に関する知識の幅も広がり、深さが出たことも関係しているのでしょうか?

八木:そうかもしれません。一種外務員資格試験はFP1級と試験範囲が似ているというのもありますが、今後、お金に関する営業をしていく上で持っておいたほうがいいだろうと思ったから取りました。ちょっと細かい話になるんですけど、一種外務員では、信用取引とオプション取引の試験があります。僕はどちらもやってないんですが、営業の時に質問で聞かれた時に答えられなかったら困ると思ったんです。

 ただ、FP1級に合格したらしたで、わからないことがどんどん出てきました。19歳の時に簿記3級を取ってるんですが、今の試験はすごいレベルが上がってて、わからないことが多々あったんで、今は簿記3級の見直しも含めて、今でも毎日少しづつ、いろんな勉強を続けています。

――もしかして、簿記を取り直すためですか?

八木:いえ、資格は何も目指してません。僕は芸人なんで、ぶっちゃけ資格を取っても、あんまり意味がないんですよね。それよりも重要なのは、「今日一日を充実させるために、どう勉強を取り入れるか」なんです。一日の中で何かをやり切ったという充実感を得て、ご飯をおいしく食べて眠りたいんです。そのために勉強やトレーニングをしてるんです。言うたら、ただの自己満ですね(苦笑)。

<取材・文/安倍川モチ子 撮影/星亘>

【八木真澄】
吉本興業所属。お笑いコンビ「サバンナ」のツッコミ担当。FPの資格を取得し、お金にまつわる営業でも活動中。初の自著『年収300万円で心の大富豪』(KADOKAWA)が好評発売中。X:@yagimasumi1974

【安倍川モチ子】
東京在住のフリーライター。 お笑い、歴史、グルメ、美容・健康など、専門を作らずに興味の惹かれるまま幅広いジャンルで活動中。X(旧Twitter):@mochico_abekawa

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