東京・豊洲市場(江東区)で5日朝、新年恒例の初競りが行われ、青森県大間産のクロマグロに2億700万円の高値が付いた。2019年の3億3360万円に次ぐ過去2番目の高値。昨年の約1.8倍で2年連続で1億円を超えた。
マグロの競りは午前5時10分にスタート。最高級ブランドとされる大間産の中で、最も大きい276キロ物が1番人気となり、1キロ当たり75万円で競り落とされた。
最高値のマグロは、5年連続で同市場の仲卸業者「やま幸」(山口幸隆社長)が落札。山口社長は、身質の良さに加えて「鮮度感がずば抜けていた」と話した。
このマグロは、やま幸に買い付けを依頼した「ONODERA GROUP」が展開するすし店「銀座おのでら」などで提供する予定。
マグロ以外では、北海道産ウニに1枚(約350グラム)700万円という過去最高値が付き、市場は活気づいた。
初競りが行われた東京・豊洲市場のマグロ卸売場=5日午前、東京都江東区
東京・豊洲市場の初競りで過去最高値となる700万円の値が付いた生ウニ(右)。左は400万円で競り落とされた=5日午前、東京都江東区