空気の乾燥が厳しい冬は、お肌の乾燥対策が気になるもの。体内の抗酸化力や新陳代謝サイクルが低下しがちな40・50代は、日々の食べ物でケアすることが大切です。
そこでおすすめな食材が「かぼちゃ」。特に市販の冷凍かぼちゃを活用すれば、手軽に料理に取り入れることができます。
インナービューティー料理研究家の筆者が、美肌になるかぼちゃの食べ方をご紹介します。
■美肌に嬉しいかぼちゃの栄養とは?
かぼちゃには、美肌作りをサポートする栄養素が豊富に含まれています。
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(1)カロテン
体内でビタミンAに変換されるカロテンを多く含むかぼちゃは、肌や粘膜を守り強くする働きが期待されています。
カロテンは特に皮部分に豊富なので、皮ごと調理するのがおすすめですよ。
油調理することで体への吸収率が高まるので、実は煮物やスープに、皮はスティック状に切って炒める……など工夫して、おいしく、無駄なく取り入れましょう。
(2)ビタミンE
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かぼちゃには、血流の促進が期待されていえるビタミンEも豊富です。
ビタミンEは抗酸化力が高い栄養素としても有名です。
血流を促進することでお肌の血色を良くし、高い抗酸化力で肌細胞の老化予防が期待できます。
(3)ビタミンC
かぼちゃには、じつはビタミンCも豊富です。
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一般的にビタミンCは加熱に弱いですが、かぼちゃのビタミンCはでんぷん質に覆われているため、加熱しても損失が少ないのが特徴です。
■冷凍かぼちゃの手軽な食べ方
そんな栄養満点のかぼちゃですが、生のかぼちゃを切り分けるのは、種をとったり力を入れて硬い皮を切るなど、ちょっと面倒ですよね。
そんなときにお手軽なのが、切り分けられた市販の冷凍かぼちゃ! 時短調理の強い味方に。
耐熱容器に少量の水と一緒に入れて、蓋をして電子レンジ(600W)で5分前後加熱すれば、ホクホクとやわらかくなります。
この際、かぼちゃの大きさにバラツキがあれば、なるべく同じ大きさになるよう切り分けましょう。火の通りが均一になります。
■レンジで簡単!冷凍かぼちゃのお手軽美肌レシピ3選
手軽に作れる冷凍かぼちゃの“3行レシピ”をご紹介します。
(1)肉巻きかぼちゃ
冷凍かぼちゃに、牛肉をぐるりと巻き付けて耐熱容器に並べ入れます。
しょうゆ・本みりん・酒を各大さじ1混ぜたものを回しかけ、蓋をして電子レンジ(600W)でお肉に火が通り、かぼちゃが柔らかくなるまで(7〜8分)加熱します。
お弁当のおかずにも向いています。
(2)味噌そぼろ和え
酒大さじ1とお好みの味噌小さじ1をよく合わせ、豚ミンチ肉100gに加えてよく和えます。
耐熱容器に切り分けた冷凍かぼちゃ、水大さじ1、豚ミンチ肉を入れ、蓋をして電子レンジ(600W)で肉に火が通るまで(7〜8分)加熱します。
炊きたてごはんに合うおかずが、手軽に完成します。
(3)かぼちゃペースト
耐熱容器に冷凍かぼちゃと少量の水を一緒に入れ、蓋をして電子レンジ(600W)で柔らかくなるまで(5〜6分)加熱します。
フォークの背でかぼちゃを潰し、オリーブオイルをひと回し加えてペースト状にします。
サンドイッチやコロッケ、ドリアなどの具材に活用できます。お好みで生クリームやマヨネーズを少量加えるのもおすすめです。
美肌ケアに嬉しい栄養満点のかぼちゃ。冷凍活用で積極的に、日々の食卓に取り入れてみましょう。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)