ジェンダーの多様化がようやく理解され、進んできているように見える昨今。異性装が活気に満ちていた古代から、ジェンダーが流動的で複雑な現代に至るまで、ドラァグの歴史とそれぞれの時代を築いてきたドラァグクイーン&キングのストーリーを読める『ドラァグ 「自分を信じる」という生き方』(サイモン・ドゥーナン著、グラフィック社、税込み3190円)が1月に発売される。
リアリティー番組『ル・ポールのドラァグ・レース』が人気を集め、エミー賞を獲得、ルッククイーンとも呼ばれたドラァグクイーンに脚光があたり、自分らしく生きられるようになった現代。歴史的にはドラァグは古代から存在し、これをひもとけば、いつの時代もジェンダーは多様であり複雑だったことを知ることができる。そのドラァグの歴史をクイーンとキングに注目しながら振り返り、生きざまとドラァグの神髄に迫る一冊。LGBTQ+への理解を深めたい人にもおススメだ。