大人気ドラマ「イカゲーム」のシーズン2は賛否両論 未履修だったマンガ家も納得した、その理由とは?【ネタバレあり】

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2025年01月05日 12:30  ITmedia NEWS

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 2024年12月26日から、動画配信サービス「Netflix」で韓国ドラマ「イカゲーム」のシーズン2が配信されています。大ヒット作の続編ということで、シーズン2にもかなりの期待が寄せられていたはずですが、どうやら賛否両論入り乱れているようです。


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 21年に登場したシーズン1は、配信開始から28日間で1億4200万世帯以上が視聴し、合計視聴時間は16億5045万時間以上という大記録となり、Netflix史上最大のヒット作といわれています。ボクは今回初めて、両シーズンを通して視聴したのですが、シーズン1が人気を博した理由、そしてシーズン2が賛否両論の理由も納得できました。


 今作は、いわゆる「デスゲームもの」と呼ばれるジャンルの作品です。借金に苦しむ主人公のソン・ギフンが大金を得るために命がけのゲームに参加する……というのがシーズン1の大まかなストーリー。


 デスゲームものの魅力といえば、ゲームをいかに攻略するかという部分と、命がけのゲームの中で繰り広げられる様々な人間ドラマだと思うのですが、イカゲームはこの人間ドラマの部分が特に面白いです。韓国ドラマならではの少し大げさながらも熱量をビンビンに感じる演出と、役者さんたちの好演によって、個性豊かなキャラクターたちの命をかけたやり取りにグイグイ引き込まれます。ゲーム外でもこのゲームの真相を探る動きがあったりして、終始飽きることなく鑑賞できました。


 一方のシーズン2は「デスゲームの真相を暴き、このゲームを終わらせる」というギフンの思惑も絡んでくることもあり、シーズン1ほどには他のゲーム参加者について丁寧に描くことができていなかったように感じます。基本的なルールや内容を前作から変えにくいという、デスゲームものの特性のせいもあり、全体的に少し退屈だなというのがボクの個人的な感想です。


 そしてネットでみられる批判意見の中で一番大きいのは、シーズン2の内容が今年配信予定の“シーズン3ありき”だったこと。多くのことが未解決のままになっていたため、ボクも正直満足度は低いと思いました。


 ただ、同時にシーズン3への期待は否が応にも膨らみます。シーズン2のこの内容なら、もう少し間を置かずに配信してほしいところですが、モヤモヤ、ワクワクしながらシーズン3の配信を待ちたいと思います。


●著者紹介:サダタロー


1998年にテレビ番組「トロイの木馬」出演をきっかけに漫画家デビュー。代表作は「ハダカ侍」(講談社、全6巻)、「ルパンチック」(双葉社、1巻)、「コミックくまモン」(朝日新聞出版、既刊7冊)など。現在、熊本日日新聞他で4コマ漫画「くまモン」を連載中。Pixivはsadataro、Twitterは@sadafrecce。


●連載:サダタローのゆるっと漫画劇場


漫画家のサダタローさんが、世界初の電脳編集者「リモたん」と一緒に話題のアレコレについてゆる〜く語るまんが連載。たぶん週末に掲載します。連載一覧はこちら。過去の連載はこちらからどうぞ。



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