<全国高校ラグビー大会:桐蔭学園25−14国学院栃木>◇準決勝◇5日◇大阪・花園ラグビー場
初優勝目指すBシードの国学院栃木が、前回王者の桐蔭学園(神奈川)との激闘に敗れ、準決勝で敗退した。
先手をとった。前半7分、WTB家登正宜(かと・まさよし=2年)が、相手タックルをうまくかわし先制トライ。その後逆転を許すも、前半終盤に攻撃を続け、前半ロスタイムの32分にフランカー下境洋(しもさかい・ひろ=3年)が逆転トライ。14−8で折り返した。
後半は桐蔭学園に攻め込まれ、ここまで3試合8失点で準々決勝のAシード石見智翠館(島根)戦も無失点だった鉄壁の守備は連覇を狙う相手に17失点。逆転を許した。攻める場面も作ったが無得点に終わった。
司令塔としてチームを引っ張った高校日本代表候補のSO神尾樹凛(きりん=3年)は「前半で3トライ以上取られたら負けるとわかっていた。前半は1本で抑えられたが、後半は相手のアタックにディフェンスをしきれなかった。リードしているからこそ細かい部分にこだわって気を緩ませずにいくべきだった」と振り返った。
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この試合も2回ともゴールを成功させ、体を張ったプレーなどでも奮闘したが「足りない。もっとミスを少なくすれば勝てたと思うので、まだ10番として足りない」と反省した。
日本代表でもラグビー・ワールドカップなどで司令塔として活躍した同校出身の横浜キャノンイーグルスSO田村優(35)らも同じ10番を背負っていた。「この負けは今後のラグビー人生にもつながるので、国栃でハードワークが一番勉強になったので体を張れる選手になりたい」と前を向き、大先輩のように「なりたい」と力を込めた。【塚本光】
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