受験勉強を頑張っている子どもの姿を見ると、陰ながら応援するだけでは事足りず、何かほかにできることはないだろうかと必死に立ち回るのが親心。「どうか子どもの努力が報われますように」と、祈る以外にできることはないのでしょうか。
【漫画】毎朝1時間早く起きて神社へ、毎日オレンジ色の靴下を履いて…いたって真剣です(全編を読む)
妊娠中も行っていた「願掛け」
都内に住む30代のMさん。妊娠中に産院で知り合ったママ友Aさん(40代)と久々に会う機会がありました。Aさんとは第一子の出産日が同じで産院で知り合いました。入院中から退院後も同じ月齢の子どもを持つ初心者ママとして、連絡を取り合ううちに仲を深めていきました。お互い慣れない育児について、切磋琢磨してきた同志です。Aさんの子どももMさんの子も、今は小学6年生、いよいよ中学受験を迎えます。話題は当然、受験一色。Aさんの話を聞くうちに、Mさんはそのストイックぶりに再び驚かされることに。
そういえば、Aさんは妊娠中も無事出産を願って大好きな「アイス断ち」をしていたことを聞いていました。スイーツが大好きで、特に夕食後にアイスを食べるのが一日の楽しみだったAさんにとって、それは大きな犠牲だったのです。そんな願掛けのおかげもあってか、元気な子どもを、超安産で出産したのでした。そして今回、中学受験を迎えるにあたって、Aさんは再び「アイス断ち」を決意。子どもの合格が決まるその日まで、Aさんは自分の大好きなアイスを封印しているのです。
願掛けはひとつだけではなかった
Aさんの願掛けは、アイス断ちだけにとどまりません。毎朝の通勤時には必ず地元の氏神様に手を合わせ、無事合格を願います。これもただの挨拶ではなく、住所、名前、志望校、そして日々の子どもの頑張っている様子を細かく伝えるというこだわり付き。毎回そのプロセスを丁寧に行うため、「1回のお参りに30分かかるから、いつもより1時間早く起きて1時間早く家を出ているのよ」と笑いながら話すAさん…その真剣さは計り知れません。
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さらに、占い師に「ラッキーカラーはオレンジ」と言われて以来、オレンジ色のものを必ず身に着けることを徹底しているそうです。ただし、派手な色を毎日装うのは難しいもの。そこでAさんが選んだのは、オレンジ色の靴下。これなら続けられそうです。
子どもも我慢しているのだから…
Aさんが話す「願掛けルーティン」は、他にも様々あります。特定の道順を歩く、電車やバスに乗っても絶対に座らない、入浴の最後に水を1回被る…などなど、聞けば聞くほど驚くばかりです。
Aさんは「子どもも遊びたいのを我慢したり、ゲームを断って勉強してるんだから、親も好きなものを断つのは当然じゃない?」と話します。その情熱に圧倒されながらも、同じく受験生を抱える身として、Mさんも「何か願掛けをした方がいいのかな?」とふと考え込んでしまいます。
一見すると迷信にも思える願掛けですが、その行動には親としての「祈り」が込められています。子どもの努力を支えるための小さなルーティンは、実は親の不安を和らげ、信念を支える大切な力になるのかもしれません。
受験と願掛けの不思議な関係
受験生をもつ親として、願掛けをした事ありますか?
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▼50代・大学受験
模試の時から本番までずっと、試験に持たせるお弁当は必ず、同じメニューにしていました。うちは鮭の海苔弁当。ルーティンを崩すことなく本番まで徹底するつもりです。あまり量が多いと眠くなるので、量も毎日同じです。弁当を統一してから成績があがったので願掛けの意味も込めています。
▼40代・中学受験
玄関とトイレと水場をとにかく掃除していました。なんとなく神様がいるような気がしていたからです。そこをきれいに保つことで、ちょっとしたことですが、気が整っていると運気も上がると思っています。
▼30代・小学校受験
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受験の1年前から、家族全員で「落ちる」「難しい」などのネガティブな言葉を絶対に使わないというルールを設けてみましたが意外と難しく、小さい子どもがいるので無理なのでやめました。願掛けをすると、できなかったとき悪いことにつながりそうなので、敢えてルールを設定しないほうがいいかと思い、普通に生活することにしました。
(まいどなニュース特約・松波 穂乃圭)
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