鎖骨骨折で無念の欠場 上田西の守備の要・緑川周助、悔しさ滲ませつつ晴れやかに

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2025年01月05日 19:08  サッカーキング

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上田西の守備の要として出場した緑川だが、準々決勝は欠場に [写真]=柳澤健太
 第103回全国高校サッカー選手権大会の準々決勝が4日に各地で行われ、流通経済大柏(千葉)と上田西(長野)が対戦。流通経済大柏が8−0で圧勝し、国立競技場で11日に行われる準決勝へと駒を進めた。

 上田西は第96回大会でのベスト4進出にはあと一歩届かなかったが、その準々決勝の舞台をDF緑川周助はピッチの外から見つめた。3回戦の矢板中央(栃木)戦で右鎖骨を骨折したため、出場不可能に。流通経済大柏戦後に緑川は「悔しい思いでいっぱいですね」と話す。

 相手の戦い方はバックアップ含めた全員で共有してきたと話し、自身が出場して修正したかった悔しさもありながらも「誰が出てもたぶん同じ結果でした」という緑川。「相手がうまいことは前からわかっていたので、これが自分たちの実力だという気持ちと悔しい気持ちで。実力ではプレミアリーグEASTで上位にいるチームなので、素の実力ではかなわないと思っていたので、前からの圧力でどうにか早めに1点を取って、守りの態勢に入る形が多分一番良かったシナリオだったと思うんですけど、早めに1点食らってしまって、苦しい展開になって」と振り返った。

 一方で時折見せた明るい表情には仲間とやり切ったという思いも感じ取れた。「クラスメイトも多く、普段から話すことも多い」という仲間たちと過ごした3年間。準々決勝を負傷欠場したが、それだけでなくケガに苦しんだことも多かったとのことで、「ケガをしている期間が多かったので、その時にどんな気持ちで試合に出ている人のサポートをしたり、どうやったら最善を出させることができるか、どのように自分の意見を伝えるか」が、ピッチ外で学べたこととして挙げた。

 卒業後は作新学院大学に進んでサッカーを続ける予定だが、プロ選手を目指すのではなく、「いろいろな知識を蓄えて、ジュニアユース、ユース年代の育成にあたることが自分の夢」として、3年間で学んだ「相手の気持ちを慮る」「意見をどう伝えるか」も生かしつつ、次のステップへと進む。

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