ペットの飼い方には、その人の価値観が現れる。そのため、友人が明らかにひどい飼い方をしていてドン引き、縁を切るに至った、ということもあるようだ。
保護猫カフェから迎えた猫を2匹飼っているという40代女性は、猫が理由で学生時代からの友人と絶縁したそう。
「最近、ペットの飼育崩壊がニュースにしばしば出ますが、友人がそれだと思います」
と切り出した。同じ猫飼いとして、友人のことは許せなかったようだ。(文:天音琴葉)
友人の猫はロシアンブルー「◯万したと自慢していました」
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女性の家に遊びにきた際、「猫いいな、可愛いな」と言っていた友人は、しばらくして「自分も猫を買った」と報告してきた。
「遊びに行ったら、ロシアンブルーの綺麗な子でした。◯万したと自慢していました」
ロシアンブルーはブルーグレーの毛並みが美しく、穏やかな性格の洋猫だ。女性は「もっとも私は飼い主馬鹿なので、その猫をほめつつも、うちの子のが可愛い」と思いつつ、友人の猫を愛でていた。
すると友人は「ゲージに入れて移動が大変」と言った。どういうことかと聞くと、友人のマンションはペット不可で、予防接種などの際には、住人に見られないようこっそり移動しなければならないと打ち明けたのだった。
緊急で困っている猫を保護しているなど、止むを得ない事情でペット不可の住宅に一時的に置いている人もなかにはいるだろう。だがこの友人の場合、ペットショップで購入しているわけで、それとは明らかに違う。しかも友人の猫には「病気があり、定期通院がいる」と聞き、心配になった女性は、「ペット可物件に引っ越す気はないのか、見つかったらどうするのか」と尋ねた。
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ところが友人は以前もペット不可の物件で飼っていたと言い、「退去の際に修繕費を払ったから大丈夫だ」と開き直る始末だった。猫を飼う資格がない、と女性は呆れたに違いない。何よりも猫が不憫になったのではないだろうか。
「部屋に入ってびっくりしました」
そんな女性の心配もつゆ知らず、友人は2匹目の猫を購入した。しかも不妊手術を受けさせなかった。
「子どもが生まれた、と。(中略)いよいよペット可物件はと聞いても、のらりくらり」
猫は一度に6匹くらい産むこともある。猫たちにも、家主や住人に対してもあまりにも無責任な行為だ。この時点で、この友人ともう関わりたくないと思ったに違いない。
だがそれから1年ほど経った頃、友人は「出張があるから猫に餌と水をやりにきてくれ」と頼ってきた。「ペットホテルに預ければいいのに」と思ったという女性だが、預けられない状態であることは目に見えている。
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「借りたキーで部屋に入ってびっくりしました」
案の定、ドアの向こうには目を背けたくなるような光景が広がっていた。【後編】へ続く。
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