リヴァプールに所属するイングランド代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルドのマンチェスター・ユナイテッド戦のパフォーマンスに批判が集まっている。5日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
プレミアリーグ第20節が5日に行われ、リヴァプールはマンチェスター・ユナイテッドと対戦。52分に先制点を許したが、59分にコーディ・ガクポが同点弾を決めると、70分にはモハメド・サラーがPKを決めて勝ち越しに成功した。しかし、80分に同点弾を許し、2−2のドローに終わった。
この試合に先発出場したA・アーノルドは守備に翻弄されることも多く、先制点を許した場面でも軽い対応をしており、イエローカードを受けた直後の86分に交代となっていた。
この試合の解説をしていたリヴァプールOBの元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏は試合後、「彼は本当に下手だった。彼にとってこの試合はこれ以上悪い展開にはならなかった。常に彼に注目が集まっていた」と語りながら、現行契約が残り6カ月と今季限りとなっている状況で先日には関心が寄せられているレアル・マドリードからオファーがあったと報じられていたことが、この試合のパフォーマンスに影響したことを指摘した。
「その噂が彼に影響したかどうかは彼だけが知っているが、レアル・マドリードが入札をした後の最初の試合で彼がとても酷かったという事実は、それが彼に影響したに違いないと私は思っている」
また、元イングランド代表DFガリー・ネヴィル氏も「レアル・マドリードからのオファーは彼にとってタイミングが悪かったと思う。何が起きるかはわからない。彼がリヴァプールを離れて、レアル・マドリードに行くのか。だが、地元の選手である彼にとっては大きな試合に臨むのは簡単ではなかったと思う。あれだけの騒音は気が散ることもある」と去就問題が影響を与えた可能性を口にしつつ、次のように続けた。
「レアル・マドリードはとんでもない野獣だ。正直言って、レアル・マドリードの態度は侮辱的だと思った。彼らは時々、そのような態度を取る。彼らは欲しいものを手に入れられると思っているからね。リヴァプールは偉大なクラブだ。1月にトレント・アレクサンダー・アーノルドを2000万ポンド(約39億円)で売るなんてあり得ない。ちょっとからかっているようなものだ。今週はそれが彼を動揺させたのだと思う」
さらに、元アイルランド代表MFロイ・キーン氏からも「簡単すぎた。トレントがいかに素晴らしく前に運ぶかについて話すことが多いが、今日のトレントの守備はなんということだ。まるで学生のようなものだ」と守備面のパフォーマンスが酷かったと非難した。
「彼がレアル・マドリードに行くという話もあるが、彼の守備の仕方を見ると、この後はトレンメア・ローヴァーズ(イングランド4部クラブ)に行くことになるだろう。彼はもっと頑張らなければならない」
解説陣からA・アーノルドに対して厳しい声が上がっている一方、リヴァプールを率いるアルネ・スロット監督は「トレントはこれまでクラブでとてもいい試合をしてきた。今日はベストゲームではなかったが、それは相手のせいでもある」と同選手を擁護した。
「ライアン(・フラーフェンベルフ)が彼に十分に近づかなかったため、1対2の状況になったこともあった。私はむしろ、(ディオゴ・)ダロトとブルーノ・フェルナンデスのクオリティのせいだと思う」
【ハイライト動画】リヴァプールvsマンチェスター・ユナイテッド