日本バスケットボール協会の三屋裕子会長(66)が6日、「八村問題」についての協会の姿勢を、選手たちに直接説明する考えを示した。東京都内の牛天神北野神社で新年の参拝を行ったあと、取材に対応した。
昨年11月、パリ五輪男子代表の八村塁(26=レイカーズ)が男子代表のトム・ホーバス監督の続投も含めて協会の姿勢を批判。騒動に発展した。三屋会長は同11月、ホーバス監督の続投は変わらないとした上で、選手たちに「しっかりと組織としての考え方をお伝えしていく」としていた。
「選手たちも心穏やかではないと思う。今年の2月か5、6月にタイミングを見て、協会としての考えをしっかり伝えます」。2月にはアジア杯予選の残り2試合が行われ、5、6月には、すでに出場権を獲得したアジア杯本戦(8月、サウジアラビア)に向けた強化合宿が始まる見込み。三屋会長自ら、その場で選手たちに説明する予定だ。
また、協会内で海外組との窓口を新設し、コミュニケーション不足を補うとしていたことについても言及。職員を2月までにアメリカに派遣し、八村の代理人サイドとも話し合うことを明かした。「シーズン中なので八村君とは接触できていないが、代理人サイドと会話をします。(海外組の窓口の)人選、形態は2月くらいにはっきりできると思う」。八村との直接対話が実現するかどうかは不透明だが、もつれた糸をほぐすために全力を尽くす構えだ。
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