美容ライターの遠藤幸子です。ケイトの大バズりリップ「リップモンスター」から、昨年10月に新作の「ケイト リップモンスターツヤバース」1,650円(税込)が登場しました。これまでのリップモンスター同様に欠品している店舗も多数、SNSを中心に話題沸騰中です。
唇の縦じわやくすみ、唇やせ(唇のボリュームダウン)が気になる40代が使うと、若返り効果は期待できるのか? 47歳の筆者がレビューします。
◆「ケイト リップモンスターツヤバース」ってどんな商品?
ケイト リップモンスターツヤバースは、リップモンスターのウリである落ちにくさを叶えながら、ツヤ感のあるふっくらとした唇に仕上がるリップ。
リキッドのようなみずみずしさと、バームのような粘度がある、新感覚のテクスチャーが特徴的。唇に密着しながらとろけていくように伸び広がり、濃厚な発色で唇を鮮やかに彩ります。
気になる色展開は、ジューシーなレッド系の「G01 明後日の水たまり」、オレンジを帯びたピンク系の「ピンクムーンの雫」、テラコッタブラウン系の「G03 99.9℃」の全3色。
独特のネーミングも元祖の発売以来引き継がれています。
◆秋冬向けのテラコッタブラウン系「G03 99.9℃」を試してみた
筆者が手に取ったのは、テラコッタブラウン系の「G03 99.9℃」。秋冬によくまとうカラーとも相性がよく、肌に馴染んで使いやすいカラーです。
塗った側から濃厚な発色とツヤ感を叶え、2度塗りできれいに仕上がりました。バームのような粘度で唇に厚みが出る印象で、唇の縦じわはツヤとの相乗効果で目立たなくなるように感じられました。
筆者の唇は薄く小さいので日頃オーバーリップに仕上げることが多いのですが、オーバーリップにしなくてもいつもより唇がふくよかに見え、存在感が増した気がします。
また、筆者の唇はとても乾燥しやすいのですが、塗っている間中唇がうるおいで満たされているような印象で、リップクリームを重ねる必要や塗り重ねる必要がありませんでした。
モチについても優秀。試しに飲食をし、さらに唇を軽くティッシュで2度拭き取りましたが、ツヤ感は若干消えても色残りがあり、すっぴんのような唇にならないところに惹かれました。
◆元祖リップモンスターとどこが違う?
気になるのは、元祖とどう違うかですが、仕上がりや商品特徴についてはすでに紹介しましたので、ここではパッケージや発色などを比較していきます。
パッケージは、元祖よりもスリムな形状で、直径は1.3mm程度。ペンのような太さでペンよりも短いコンパクトさで、バッグの内ポケットにも入れやすいサイズ感です。
中身はどちらも繰り出し式ですが、注意したいのは元祖と異なりツヤバースは繰り出したら戻すことができないこと。そのため、使い切れる程度を繰り出して使う必要があります。
◆濃厚でウエットなツヤが出る
次に発色やツヤ感など仕上がりについて比較してみました。
元祖の「リップモンスター 14 憧れの日光浴」と「リップモンスターツヤバース G03 99.9℃」をそれぞれ腕に3度塗り重ねた状態で比較したところ、元祖が均一に薄く塗れている反面、ツヤバースは最初に塗ったときにべたっとついた関係でムラになっていました。
しかし、実際に唇に塗った際には唇に赤みがあるせいかムラが多少出ても気になりませんでした。それでも、強く唇に押し付けないように塗ることが美しく仕上げるコツです。
元祖にもツヤ感はありますが、ツヤバースのほうが濃密でウエットなツヤが出ます。ボリュームもツヤバースのほうがしっかりと出ています。
ただし、ツヤバースのほうが粘度が高いため、ややねっとりした印象がつきまとい、カップなどにもつきやすいことからテクスチャーや使用感の好みは別れそうです。
◆乾燥が気になる季節にぴったりのリップ
発色は、ツヤバースに軍配が上がります。一度塗りでもふっくら感やツヤ感とともにしっかりと見たままの色に発色します。
形状の違いによる塗りやすさですが、ツヤバースはスリムな形状なので、唇が薄く小さな筆者はとても塗りやすいと感じました。
繰り出す程度は、3mmくらいがベストだと感じています。
ツヤバースは発色も使用感もこっくりとした印象があることから、乾燥が気になる季節にぴったりのリップだという印象を持ちました。今後、色展開が増えていくことを期待したいです。
<写真・文/遠藤幸子>
【遠藤幸子】
美容ライター/エイジング美容研究家 スキンケア・アンチエイジング両アドバイザーの資格を保持。Webを中心に美容に関するコラムを寄稿するほか、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インフォマーシャル、広告などにも出演。Instagram:@sachiko_en