グラビアでの活動の後、2013年よりセクシー女優としてデビューした川越ゆい(@kawagoe_yui)。2014年からはセクシーな舞台の仕事でも活躍している。そんな彼女が妊娠6か月であることを発表したのは、2022年9月1日。
しかし、子どもの父親と結婚はしておらず、シングルマザーとしてセクシー女優を続けながら子どもを育てていることをSNS上でも広く発表している。
ママになった現在もなお、現役セクシー女優として数々の作品に出演し続けている川越ゆい。「セクシー女優人生の途中に出産をしただけ」と声をあげる彼女の話から、セクシー女優であり一人の母親でもある女性の“生き方”が見えてくるかもしれない。
◆シングルマザーになると決めていたわけではなかった
――今も現役を貫きつつ、シングルマザーであることも明らかにしている川越さん。お子さんはおいくつになるのですか?
川越ゆい(以下、川越):2歳の女の子です。産まれたのは12月なんですけど、妊娠がわかったのはその年の6月頭くらいでしたね。忙しさもあってぜんぜん気づかなかったんですよ。たまに生理が来ないこともあったし、不正出血もよくあったので、発覚が遅れてしまいました。
――シングルマザーになることは最初から決めていたのですか?
川越:そういうわけではなかったんですよ。当時、私は彼氏と自分の母の3人で暮らしていたんですけど、彼と母と折り合いが悪い状態だったんです。妊娠がわかって結婚するかどうかを話し合っているうちに、不穏な感じになってきて……彼と急に連絡が取れなくなっちゃったんです。
◆我が家は犬以外、全部メス
――ええっ!? 逃げられてしまったのですか?
川越:どうやら彼の友達が入れ知恵して、「いったん距離を置こう」ってなったみたいなんですよね。結局、私が弁護士をつけて連絡をとったので、養育費はもらえています。いちばんお腹が大きい時にてんやわんやしちゃいましたけど、今は父親には娘を会わせたりもしていますよ。
――では、今は川越さんと娘さんと、お母様との3人暮らしですか?
川越:それと、犬と猫がいます。結果、我が家は犬以外、全部メス。犬も去勢済みなので男はゼロの家庭になっています(笑)。
◆2歳の娘さんはどんな女の子?
――出産の時のことは覚えていますか?
川越:予定日が12月24日だったのですが、初産だし遅れるだろうなと思っていたので、余裕かましてました(笑)。でも、翌日に犬を散歩させてる最中に「ヤバいぞ、これは産まれそうだぞ」という感覚があって、すぐに病院に。陣痛が16時に始まって、産まれたのは18時くらいですね。陣痛室にいた時間なんて20分くらいだったと思いますよ。
――12月25日生まれのクリスマスベイビーで安産なんて、天の贈り物みたいですね(笑)。
川越:妊娠がわかった当初は「男の子かも」と言われてたんですよ。私は口が悪いので、男のほうが育てやすいかな?と思ってたんです。女の子は繊細で大変だと聞いてたし……。
◆正直育児のストレスはありました
――実際に今、育ててみてどうですか? 女の子は難しい?
川越:いや、さすが私の娘だけあって、あんまり女子、女子してないかもしれないですね。強い女に育ちそうな気がします。そして私と同様、2歳だけどもうずーっとしゃべってる。でもたまに、テーブルを置いてお人形を並べて、食卓をセッティングしたり、女の子らしい遊び方はしていて可愛いですね。猫のトイレの前でやっているのは謎ですけど(笑)。
――なんだか話を聞いているだけでホッコリしちゃうエピソードです。
川越:でも、正直言って育児のストレスはありましたよ。やっぱり言葉が通じない人間の相手をし続けるのってマジで無理なんだけどー!ってなってた時期はありました。
◆育児ストレスで爆発寸前!? 頼りになるのは…
――無条件に赤ちゃん超カワイイ! 最高! みたいな考えではないのですね。
川越:犬や猫はしゃべれなくても大丈夫ですけど、赤ちゃんは……無理です。1歳半で「イヤ」「イイ」の意思がわかるようになっただけで、どれだけ助かったか!こういうことを言うと「母性がうんぬん」という人もいるんですけど、一回、意思疎通のできない人間と2人きりで閉じ込められてみろ!って思いますね。
――その育児ストレスはどのように解消していたのですか?
川越:一緒に住んでいる母の存在が大きいです。どうしてもダメだと思った時は、母親がフォローしてくれました。本当に母の存在は大きいですね。子どもを2人も育てただけありますよ。
◆仕事のことがバレた!母親の反応は?
――お母様は川越さんのお仕事を知っているのですか?
川越:もちろん知っています。デビューしたての頃に日記を見られてバレちゃったんですよ。その頃は、丁寧にこういう撮影をして、これだけギャラをもらって……とかメモしてたんで。
――バレた後のお母様のリアクションは?
川越:即、家族会議(笑)。でも、最終的には「やりたいことならいいんじゃない?」って言ってくれました。今は賛成も反対もしないスタンスですけど、「子どもがいるんだから何か資格を取れば?」とは言われますね。
――セクシー女優、ステージのお仕事以外でやりたいことはあるのですか?
川越:私はお酒もご飯を作るのも大好きなので居酒屋をやりたいと思ってるんですよ。そのためにも調理師免許は欲しいなと思っています。あと、何に使えるかはわからないけど、日本酒やワインのソムリエの資格も取ってみたいですね。
◆出産後、僅か3か月で現場復帰
――娘さんを出産後、僅か3か月で現場復帰を果たしたそうですね。
川越:どうしても母乳作品に出たくて(笑)。妊娠中から心に決めていました。普通の状態では出せない作品を残したかったんです。そのためにも娘を産んですぐに筋トレを開始したくらい。
――やる気満々ですね。母乳は期間限定のものだからこそ、母乳バブルが訪れることがあると他のセクシー女優さんから聞いたことがあります。
川越:でも私……思ったよりも母乳が出なかったんですよね。何しろ娘が3か月目で母乳を拒否し始めて(笑)。
◆セクシー女優を全く辞める気はない
――娘さん、めちゃくちゃ卒乳が早い!
川越:そうなると、作品で母乳を出さなきゃならないことがプレッシャーになってきちゃったんですよ。大好きなお酒も断って、あんまり美味しくないタンポポ茶をがぶがぶ飲んで……何やってんだって気分になって、4〜5本で打ち止めになりました。その後は普通の若妻作品にシフトしています。
――現状、引退は考えていないのでしょうか。
川越:セクシー女優も、ステージも全く辞める気はないですよ。今はまだ子どもが手を離れていないので大変ですけど、もう少し大きくなったら全メーカーに“川越ゆい”をプレゼンしてまわりたいですね。
◆仕事中は母親や保育園を活用することも
――今は撮影の時などは、どのように対応しているのですか?
川越:そこは母親にお願いしたり、保育園に預けられる11〜15時の間に仕事を受けたりしています。やっぱり私は、この仕事が天職だと思ってるんですよね。好きなことをやってお金をもらえるのって凄くないですか?
――つまり川越さんは、根本的に性行為が好きである、と。
川越:それもありますけど、演技やみんなで作品をつくったり、考えたりすることが大好きなんです。だから今は数少ない機会を、一つひとつ真剣に向き合っているところ。時短ゆえに、業界内で私がまだ現役であることが知られていないみたいなのですが、復帰していることをもっと広く知って欲しいです!
――娘さんが成長してく中で、仕事のことは伝えるつもりはありますか?
川越:小学校高学年くらいには、仕事の話は娘に打ち明けるつもりです。隠すつもりもありません。私と娘との関係がこのままの感じで続いていれば、大丈夫だと思います。
◆シンママへの理解があることが第一歩
――なんだかんだで、仲良し母娘なんですね。
川越:大喧嘩もしょっちゅうするんですけど、すぐにハグとチューで仲直りしちゃうんですよ。怒った後も、必ずぎゅーってするようにしています。あと、娘には常に「好きだよ」って伝えてますね。
――一人の女性としてパートナーが欲しいとは思いませんか?
川越:恋愛については、いい人がいればとは思いますよ。でも、結婚は考えていません。養育費がストップするのが嫌なんで(笑)。
――恋愛してもいいと思う相手の条件は?
川越:シングルマザーへの理解があることが第一歩ですね。「すぐに籍入れたい」とか「娘の父親になりたい」とか、そんなこと言われても今は無理。さっきも言った養育費の事情もあるし、娘が一番大事であることが大前提だし、それを汲み取ってくれる人がいいなと思います。
――では、最後に今後の目標を教えてください。
川越:セクシー女優もステージも両立しながら、可愛くて綺麗なセクシーママを目指します!
<取材・文・撮影/もちづき千代子>
【川越ゆい】
X:@kawagoe_yui
Instagram:@kawagoe_yui0808