今回は、現在58歳のパートの方が、月収10万円で1年間、厚生年金加入すると、どのぐらい年金が増えるのかについてです。
Q:現在58歳のパート主婦。月収10万円で1年間、厚生年金に入ると、将来もらえる年金はいくら増える?
「現在、私は58歳の主婦です。月収10万円でパートをしており、厚生年金に加入をしています。1年、厚生年金に入ると、将来もらえる年金はいくらぐらい増えるものでしょうか?」(Kさん)A:将来、1カ月当たり約548円(年額約6577円)、もらえる老齢厚生年金額が増えます
厚生年金保険加入者は、将来、老齢基礎年金に上乗せして、老齢厚生年金がもらえます。老齢厚生年金は、厚生年金保険料を支払った期間と、現役時代の収入(厚生年金保険の加入期間の収入:標準報酬月額・標準報酬額)によって計算されます。老齢厚生年金受給額の計算式は、厚生年金保険に加入していた期間(平成15年3月までと平成15年4月以降)によって分かれており、合計した金額となります。
今回は、相談者が月額10万円(賞与なし)で、厚生年金保険に1年間加入した場合の老齢厚生年金の受給額を計算します。このケースでは下記の計算式を使用します。
|
|
平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以降の加入期間の月数
(※昭和21年4月1日以前生まれの人については、給付乗率が異なります)
では、相談者の老齢厚生年金がどれくらい増えるのか計算をしてみます。
10万円×5.481/1000×12カ月≒6577円(年額)
6577円(年額)に端数処理等がされ、年金額を月額に直すと約548円。つまり相談者は1カ月当たり約548円、年額約6577円、もらえる老齢厚生年金額が増えることになります。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)