アスレティック・ビルバオに所属するMFアンデル・エレーラが、ボカ・ジュニオルス移籍に前向きな姿勢を見せているようだ。6日、スペイン紙『マルカ』が報じている。
1989年8月14日生まれのエレーラは現在35歳。一昨夏に8年ぶりとなるアスレティック・ビルバオ復帰を果たした後、卓越したテクニックと戦術眼、そして欧州ビッグクラブで活躍した経験をチームに還元。度重なるケガに泣かされながらも、クラブにとって40年ぶりとなるコパ・デル・レイ優勝に貢献した。ただ今シーズンは、昨シーズン後半戦に急成長を遂げたMFベニャト・プラードスに加えて、21歳MFミケル・ハウレギサールが台頭。元々、MFイニゴ・ルイス・デ・ガラレタ、MFミケル・ベスガと実力者が揃っていた“激戦区”だっただけに、序列は5番手に後退。ここまで公式戦14試合に出場しているものの、スタメン出場は『3』にとどまっていた。
そんなエレーラに対して、ボカ・ジュニオルスが獲得オファーを準備しているようだ。スペイン紙『マルカ』によると、アルゼンチンの名門が用意している契約は、1年間+延長オプション(1年)が付帯したものという。さらに、ボカ側が同選手の中盤でのボールを扱う経験と知恵を欲している、と補強の意図についても見解を示した。
また、選手本人もボカ行きに前向きな姿勢であり、アスレティック・ビルバオも移籍を容認する構えとのこと。だたし『マルカ』は、今夏まで残っている現行契約の扱いに関して合意に達する必要があるとした上で、まもなくサウジアラビアで開催されるスーペルコパ・デ・エスパーニャに出場するため、その交渉が少し遅れる可能性を指摘。とりわけ、これはエレーラ側の意向が強いようで、「アンデルはプロキャリアを通じて模範的な選手であり、アスレティックに無礼になることを望んでおらず、今の状況を尊重したいと考えている」と伝えている。
昨夏には、MFダニ・ガルシア(現:オリンピアコス)とFWラウール・ガルシア(現役引退)、そしてMFイケル・ムニアイン(サン・ロレンソ)と功労者が続々退団したアスレティック・ビルバオ。エルネスト・バルベルデ監督の下で、世代交代を推し進めていく中、今冬はエレーラの新大陸行きが濃厚となりつつある。