【ラスベガス時事】米メタ(旧フェイスブック)は7日、第三者によるファクトチェックを廃止すると発表した。X(旧ツイッター)のように、真偽に疑いがある投稿などに一部利用者が注釈を付ける「コミュニティーノート」を導入する。メタの投稿管理を批判してきたトランプ次期米大統領との関係修復を狙っているもようだ。
ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、動画で「規則を簡素化し、自由な表現を回復させる」と述べた。その上で、「政府や伝統的なメディアが『検閲』を強く求めてきた」との批判も展開した。
従来は、世界で90以上の独立機関が事実関係を確認し、憎悪表現や誤情報などを検証。問題があると判断された場合、メタが削除や警告表示などで対処してきた。こうした投稿管理を行き過ぎだったとして改める。
まず米国で数カ月かけ、コミュニティーノートを段階的に導入する。この間、政治的な議論になりやすい移民や性自認などのトピックに関する投稿への制限も撤廃する。