さがみこファーム(相模原市)は、「『食とエネルギーのテーマパーク』をソーラーシェアリングでつくる」プロジェクトの実現に向けて、クラウドファンディングを1月6日にスタートした。
さがみこファームは、相模原市の山間部の農地で、農業と発電を同時に行う“ソーラーシェアリング”を2019年に実現した。下部の農地で36種類のブルーベリーを栽培し、ブルーベリーの食べ比べが楽しめる体験農園「さがみこベリーガーデン」を2023年に本格オープン。年間2000人以上が農園を訪れている。耕作放棄地を復元し、食とエネルギーを生産し、地域雇用や関係人口を増やし、地域を活性化する複合的取り組みが評価され、「さがみはらSDGsアワード2023市長賞」等を受賞している。
一方で、地域の過疎化・高齢化は着実に進行し、若者の流出に歯止めがかからないという課題も抱えている。そのような背景もあり、隣接した耕作放棄地を借り受け、生活クラブ生活協同組合グループと共同で、現在と同規模のソーラーシェアリング設備(設備容量300kW、一般家庭80世帯分の電気を生産)を新たに建設することを計画。下部で新たにブドウ・イチジク・レモンを栽培し、さまざまな人が通年で楽しみながら学べる「食とエネルギーのテーマパーク」を作ることを目指している。多様な体験コンテンツを開発するほか、ソーラーシェアリングに取り組みたい人や企業の研修受け入れなど、教育拠点としての機能も持たせていきたい考えだ。
クラウドファンディングの目標金額は300万円。1stゴールを達成した場合、2ndゴール(600万円)にチャレンジする。支援額は、3000円から100万円まで、個人・法人向けプランを用意。リターン例(税込み)は、1万円で「建設現場へ潜入!バーチャルツアー」、2万円で「ブルーベリージャム&生はちみつセット」、5万円で「完成お披露目イベントへの招待(ペア)」など。支援は2月28日(金)まで受け付けている。
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