レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールに対し、2試合の出場停止処分が科されるようだ。7日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
ヴィニシウスは現地時間3日に行われたラ・リーガ第12節延期分のバレンシア戦に先発出場。1点ビハインドで迎えた79分、GKストレ・ディミトリエフスキと小競り合いになった際に、後方から相手を突き飛ばす暴力行為によって一発退場となった。なお、数的不利となったレアル・マドリードだったが、ルカ・モドリッチとジュード・ベリンガムがネットを揺らし、2−1の逆転勝利を飾っている。
試合後、レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は「(判定に)抗議するつもりだ。彼が罰せられるとは思わない。レッドカードではなかったと考えている。ディミトリエフスキがちょっかいを出してから、ヴィニシウスのプッシュがあった。双方にイエローカードで済んだと思う」などと発言し、処分軽減を求める意向を明らかにしていた。
今回の報道によると、ヴィニシウスはスペインサッカー連盟(RFEF)から2試合の出場停止処分を受ける見込みだという。RFEFは同選手の行動が「試合中の暴力行為」にあたると判断し、出場停止処分に加えてクラブに700ユーロ(約11万円)、選手本人に600ユーロ(約10万円)の罰金処分を科すようだ。なお、出場停止処分の適用はラ・リーガの試合に限定されるため、現地時間9日に控えるマジョルカとのスーペルコパ・デ・エスパーニャ準決勝への出場は可能と報じられている。
バレンシア戦での逆転勝利により、1試合消化の少ないアトレティコ・マドリードを抜いて暫定首位に浮上したレアル・マドリードだが、現地時間19日のラス・パルマス戦と25日のバジャドリード戦はヴィニシウスを欠いた状態で戦うこととなりそうだ。
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