【北京時事】中国国家統計局が9日発表した2024年の消費者物価指数(CPI)は前年比0.2%の上昇にとどまった。伸び率は14年ぶりの低さだった前年から変わらなかった。デフレ懸念が根強い中、景気低迷に伴う内需の弱さが反映された。
家計の主な資産である不動産の価格下落に歯止めがかからず、個人消費に強い下押し圧力が加わっている。政府が目標に掲げる「3%前後」に遠く及ばなかった。
24年はCPIへの寄与度が大きい豚肉価格がプラスに転じたものの、前年にコロナ禍の反動増で盛り上がっていた旅行の伸びが大幅に縮小した。価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は0.5%。中国メディアによると、データをさかのぼることができる13年以降で最低となった。