トッテナムに所属するチェコ代表GKアントニーン・キンスキーが、デビュー戦となったリヴァプール戦を振り返った。
カラバオ・カップ準決勝ファーストレグが8日に行われ、トッテナムはホームでリヴァプールと対戦。86分にルーカス・ベリヴァルが先制点を決めると、これが決勝点となり、1−0で先勝した。
今月5日にスラヴィア・プラハ(チェコ1部)から1250万ポンド(約24億円)と見られる移籍金で完全移籍加入することが発表されていた現在21歳のGKキンスキーは、この試合で早速先発出場。イギリスメディア『Squawka』によると、同選手は6回のセーブを記録し、「1.45」のゴール期待値を阻止したという。
この結果、キンスキーは今季本拠地『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』での国内の試合でクリーンシート(無失点試合)を達成した数が、イタリア代表GKグリエルモ・ヴィカーリオとイングランド代表GKフレイザー・フォースターの合計記録と同数になったほか、ノッティンガム・フォレストのベルギー代表GKマッツ・セルスに次いで、今季アルネ・スロット監督率いるリヴァプール相手にクリーンシートを達成した2人目のGKにもなったことが伝えられている。
新天地に加入してからわずか3日で最高のデビューを飾ったキンスキーは試合後、イギリスメディア『スカイスポーツ』で「僕は夢想家だと思う。常に自分の未来のビジョンを思い描いている。それでも、おそらくこのような夢は今まで見たことがない。信じられないね」と語りながら、次のように続けた。
「クラブ全体にとって本当に嬉しいことだと思っている。3日前にここに来たけど、すべてがうまくいっている。みんな親切だしね。彼らとチーム全体にとってとても嬉しく思っているけど、まだファーストレグが終わっただけでもある」
また、トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督も試合後、デビュー戦となったキンスキーについて聞かれると、「若者にとって大きな機会だった。彼は見事に自分をコントロールしていたね」と賛辞を送っている。
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