おすすめの2月の株主優待銘柄
2月は、1年の中でも優待権利が確定する銘柄が4番目に多い月です。今回ご紹介する人気の優待銘柄ほど、投資家の注目が集まる可能性は高く、株価も上昇しやすい傾向があります。早いうちから注目しておきましょう。今のうちに買いたい2月の優待銘柄その1:吉野家ホールディングス<9861>
【企業概要】牛丼の老舗。「吉野家」や「はなまるうどん」などを展開【単元株数】100株
【最低購入金額】31万2800円(2024年12月20日時点)
【権利確定月】2月末日、8月末日
【優待内容】食事券(500円サービス券)
・100〜199株……4枚(2000円相当)
・200〜999株……10枚(5000円相当)
・1000〜1999株……12枚(6000円相当)
・2000株以上……24枚(1万2000円相当)
吉野家ホールディングス<9861>の優待は、全国各地にある牛丼店「吉野家」や、讃岐うどんのチェーン店「はなまるうどん」などで使える食事券です。1枚500円で手軽に利用でき、昼食時に同店を利用する方にとっては、魅力的な優待内容といえます。優待権利確定日に近づくほど投資家の注目を浴び、買いが入りやすい傾向にあるといえるでしょう。
では、同社株を今のうちに購入した場合、どのようなパフォーマンスになるか検証してみましょう。今回は同社株を12月末に購入し、2月末の権利確定日前に売却した場合の検証を行います。この検証のとおりに売買をすると、株主優待は受け取れませんが、売買益のパフォーマンスの大きさを確認することができます。
検証結果
勝率:70.83%
勝ち数:17回
負け数:7回
引き分け数:0回
平均損益(円):2,066円
平均損益(率):1.03%
平均利益(円):10,164円
平均利益(率):5.08%
平均損失(円):−17,602円
平均損失(率):−8.80%
合計損益(円):49,582円
合計損益(率):24.79%
合計利益(円):172,794円
合計利益(率):86.40%
合計損失(円):−123,212円
合計損失(率):−61.61%
PF(プロフィット・ファクター):1.402
平均保持日数:56.21日
検証結果を見てみると、勝率は70.83%、1トレード当たりの平均損益は1.03%です。勝率が6割を超え、平均損益もプラスとなっていることから、株価の値上がりが期待できる銘柄といえるでしょう。
今のうちに買いたい2月の優待銘柄その2:文教堂グループホールディングス<9978>
【企業概要】関東軸に展開する書店チェーン大手【単元株数】100株
【最低購入金額】4100円(2024年12月20日時点)
【権利確定月】2月末日、8月末日
【優待内容】割引優待
・100〜1000株未満……5%割引
・1000〜10000株未満……7%割引
・10000株以上……10%割引
文教堂グループホールディングス<9978>の株主優待は、大手書店チェーン「文教堂」で利用できる割引優待です。書籍だけでなく雑誌・CD・PCソフトなども割引価格で買うことができ(※)、その魅力的な優待内容から同社優待の人気は高く、優待権利確定日に近づくほど投資家の注目を浴び、買いが入りやすい傾向にあります。
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では、同社株を今のうちに購入した場合、どのようなパフォーマンスになるか検証してみましょう。今回は同社株を12月末に購入し、2月末の権利確定日前に売却した場合の検証を行います。この検証のとおりに売買をすると、株主優待は受け取れませんが売買益のパフォーマンスの大きさを確認することができます。
検証結果
勝率:60.87%
勝ち数:14回
負け数:9回
引き分け数:1回
平均損益(円):9,463円
平均損益(率):4.73%
平均利益(円):23,042円
平均利益(率):11.52%
平均損失(円):−10,610円
平均損失(率):−5.31%
合計損益(円):227,103円
合計損益(率):113.55%
合計利益(円):322,593円
合計利益(率):161.30%
合計損失(円):−95,490円
合計損失(率):−47.75%
PF(プロフィット・ファクター):3.378
平均保持日数:56.21日
検証結果を見てみると勝率は60.87%、1トレード当たりの平均損益は4.73%です。勝率が6割あり、平均損益も4%を超える結果となっていることから、良好な成績といえるでしょう。
注目度の高い人気の優待銘柄は、権利確定日が近づくにつれて株価上昇していく傾向があります。権利確定日直前にあわてて購入し、高値づかみで不用意な損失をこうむることのないように気を付けましょう。
株の売買をする際、今回のように簡単な検証を行うことで、どの程度リターンを期待でき、どの程度リスクがあるのか事前に把握できます。検証を行ってから投資すればきっと安心感が違うことでしょう。皆さんも投資する際には一度検証してくださいね。
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文:西村 剛(証券アナリスト、ファンドマネジャー)
国内運用会社にて中小型株式ファンドマネージャー兼アナリストを経て独立。個人投資家に分かりやすく株式投資を伝授すべく、講演や執筆を行う。『夕刊フジ』3年連続 株-1グランプリ グランドチャンピオン。(文:西村 剛(証券アナリスト、ファンドマネジャー))