イングランドで初! 主審がVAR判定を会場に説明…カラバオ杯準決勝で試験的に導入

0

2025年01月09日 15:09  サッカーキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

判定のアナウンスを実施したアトウェル主審 [写真]=Getty Images
 イングランドのフットボール界で初の試みが実施された。8日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 カラバオ・カップ準決勝ファーストレグが8日に行われ、トッテナムとリヴァプールが対戦。86分のルーカス・ベリヴァルのゴールが決勝点となり、ホームのトッテナムが先勝を収めた。

 この試合で話題となっているのは0−0で迎えた77分の場面。ペドロ・ポロのパスから抜け出したドミニク・ソランケがGKアリソンとの一対一を制し、ネットを揺らしてトッテナムが先制したかに思われたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の確認の結果、ソランケがオフサイドだったことから、得点は取り消しとなっていた。

 この判定が行われた際にスチュアート・アトウェル主審は口元にあるマイクでスタジアムに向けて「確認の結果、ドミニク・ソランケがオフサイドのポジションにいたことが確認された」といった内容の説明を行った。

 アメリカンフットボールやラグビーなどではこのような判定のアナウンスは一般的となっているが、これまでサッカー界では実施されていなかった。しかし、2023年の女子ワールドカップで試験的に実施されると、プレミアリーグでも昨夏の会議で今シーズン中に試合中にVARのアナウンスを実施する予定であることが明かされていた。

 そして、カラバオ・カップの準決勝すべてで試験的に導入されることが決定していたなか、今回初めてこれが適用された形となり、イングランドのフットボール界で初の出来事となった。

 なお、主審が会場にアナウンスをするのは、主審がピッチサイドにあるモニターを確認した際、または得点者に偶発的なハンドがあった場合、さらにはオフサイドに関する判定が下された時に最終的な判定を発表することになっていた。

 ただ、初の試みが実施されたものの、トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督は試合後、イギリスメディア『スカイスポーツ』で「このアナウンスが今夜の試合に何かプラスになったと人々が思うなら、申し訳ない。以前は旗を掲げれば試合は続いていたのにね」とあまり必要なものではないと感じていることを明かしていた。


【ハイライト動画】イングランドのフットボール界で初めて判定アナウンスが実施された(6分21秒〜)


    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定