JTB、訪日客過去最高を予測 国内・海外旅行者数も増加、2025年見通し

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2025年01月09日 16:00  TRAICY

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JTB(ジェイティービー)は、2025年の旅行動向見通しを発表した。

日本人の総旅行人数は3億1,910万人(前年比102.9%)となり、国内・海外旅行ともに増加傾向が続くほか、訪日外国人旅行者数は4,020万人(同108.9%)と過去最高を更新する見通し。

国内旅行は3億500万人(同102.7%)、海外旅行は1,410万人(同108.5%)を予測する。一人当たりの費用は国内旅行が47,800円(同101.1%)、海外旅行が334,100円(同106.2%)を見込む。

国内旅行は雇用や給与の改善や、暮らし向きの緩やかな改善が追い風になると見込む。一方で物価高により一人当たりの旅行費用は高値傾向が継続する。特に若い世代や女性の旅行意向が高く、旅行先は自然を楽しめる場所や観光施設、方面別では中部や九州、関東の人気が高い。

海外旅行は為替相場が落ち着けば盛り上がりが期待されるとしており、近距離だけでなく、ヨーロッパやオセアニアなど中長距離方面も伸びる見通し。旅行意向は大幅に増加し、特に若い世代が高い。韓国、台湾などの近隣諸国に加え、ハワイ、ヨーロッパも人気がある。

訪日外国人旅行者は近隣市場を中心に増加を見込み、中国はビザ緩和措置などで回復の可能性があるとした。訪日客増加に対する歓迎の声として「日本経済全体の活性化」が最も高いものの、懸念点として「観光地でのマナー」「観光資源へのダメージ」「住民生活への影響」が上位に挙げられている。

今年の3連休以上は9回あり、2024年より2回減る。お盆や年末年始は最大9連休になる。大阪・関西万博や瀬戸内国際芸術祭2025などのイベントも開催されほか、沖縄にテーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア)」がオープンする。

2024年は、国内旅行では観光支援策の終了や物価高により宿泊者数が伸び悩んだ。海外旅行も円安や政情不安なども影響し、回復が遅れている。一方で訪日外国人は増加しており、11月までの累計では韓国、中国、台湾がトップ3となった。中国からの訪日客数は2019年同期比71.8%にとどまっている。

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